ちょっと懐かしい感じもある「書いて消せるサインペン」パイロットのフリクションシリーズを使ってみました。
我が家では「『しっぱいはやりなおせるよ』ペン」と呼ぶらしいです。
ボクのらくがきを嫁が気に入ったようす。

まず理屈から書くと、温度による化学変化で無色になるインクが使われています。
化学変化を起こすのは摂氏65度。
ペン後端にあるゴムで擦った際の摩擦熱でインクをこの温度にまで上昇させて消す仕組みです。
60度以上で薄くなり始めるので、ドライヤーとかアイロンなんかでガーっといけば一気に消せます。
そして冷凍庫とか氷点下に入れれば消えたはずの文字が浮かび上がります。
化学的に言えばロイコ化合物ですね。
文字より動画のほうが分かりやすいのでこちらも併せて。

炙るんじゃなくて冷やすして浮き出る文字とか、ちょっと新しい？
マイナス10度が一般家庭で気楽にできるのかは疑問ですが、まぁアリじゃないかと。

でもコレ、多分経年変化で消えると思います。
数日程度しか使ってないのでまだ消えた文字とかないですけど、年単位で保存するような書面には使わないのが妥当ですね。
借用書のサインとかには絶対に使っちゃダメですよ。
あと、ちょっと古いコピー機なんかは結構熱くなるのでアレも危険ですね。
授業のノートをコレで書いといて「コピー取らせて！」とかで消えてテメェどうしてくれるんだ！とか人間関係まで消えるから危険です。
冷凍庫で復活とかマジシャンみたいなことしても戻らないかもしれないのでシャレが通じる相手か考えてから使いましょう。

で、実際に使ってみた感想としてはフツーのペンです。
ちょっとインクの出方が迸ってる気もあるけど、書き味は悪く無いです。
消えっぷりも容赦ないです。
ある程度乾いたところでフンフンフンと擦るとスカーっと消えます。
メーカーのWEBサイトでは使い方の例として「地図へのマーキング」なんかを紹介してますけど、コレはアリですね。
道順とか店とか書いて、旅行から帰ったら消して。
何回か同じページを使ってたら冷凍庫でインクを復活させると通ったことのない道が浮かび上がったり。

書いててなんか楽しそうに思えてきた。

2007年に製品化されてるんですがノック式が去年リリースされましたのがコレ。
リフィール（替芯）もあるのがとても良い感じです。

パイロットフリクションボールノック
0.5mm　3色セット
(ブラック・レッド・ブルー)
価格：￥724

フリクションボールノック替芯 3本セット0.5mm【ブラック】 LFBKRF30EF3B
フリクションボールノック替芯 3本セット0.5mm【レッド】 LFBKRF30EF3R
フリクションボールノック替芯 3本セット0.5mm【ブルー】 LFBKRF30EF3L