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「Googleリーダーが死んでもReederは死なず」の真意はFeedbin同期になるのかと残念でしたが。
なんと!非同期RSSリーダーとしても機能することになりました!

非同期とは、GoogleリーダーやFeedbinからRSSを取得するのではなく、iPhone単体で完結できるということ。
RSS登録サイトをReeder for iPhoneに保存して、そこからRSSフィードを取得するということです。

非同期型Reeder for iPhoneを使ってた感想は『使えないことはないけど不便が際立つ』感じ。
その『不便』をできるだけ減らす工夫を考えてみましたが、それでもやっぱり『不便』ですね。

ローカル型となったReeder for iPhoneのデメリット

従来のGoogleリーダー同期型と比較してのデメリットを考えてみましょう。
ローカル型にできることは同期型にもできるので、比較してのメリットはありません。

reeder1

PCとReeder for iPhoneの差が生じてしまう

これは非同期である最大の弊害ですね。
iPhoneだけでRSSを読むのであれば問題は生じません。
だけど、RSSの既読状態やスターをつけた記事とかがiPhoneからしか確認できないのは不便。
もしかするとRSSという機能を使うメリットのほとんどが失われるくらい不便な弊害です。

PCとReeder for iPhoneそれぞれにRSSフィードを登録する必要がある

同期型であれば、登録する場所は1つだけ。
どこからでも同じ情報を参照するので個別に登録するなんて手間は必要ありません。
それぞれに登録する場合、あとで登録しようと思って忘れることは多々ありそう。
そもそもが登録したいURLをiPhone→PCやPC→iPhoneに送るのが面倒ですよね。
ここが面倒というのは、かなり致命的なことになると思うのです。

RSSフィードの追加で一手間増えてしまう

PCブラウザでればブックマークレットから追加することも可能ですし、1クリックで登録できるページもあります。
RSSリーダーへの登録が手間にならない工夫がいろいろあるわけです。
だけどReeder for iPhoneの場合はRSSフィードの追加からURLを入力する必要があります。
Safariで見ている場合、そのページのURLをコピーして、Reederを立ち上げて、URLをコピーする。
アプリを切り替える手間というのは、意外と面倒なんですよね。

この3点がローカル版Reeder for iPhoneを使ってデメリットと感じたポイントです。
ReederにRSSを登録する部分はどうしようもないかもしれませんが。
逆に言えば、それ以外の2点を改善できればReederはかなり使いやすくなると言えます。

デメリットを感じない使い方として

しかし長くReederでRSSを読んできた身としては、できればReederを使い続けたいのです。
そこで、できるだけ手間を減らして快適に使える方法を考えてみました。

既読管理はRSS全件を時系列で

RSSフィード単位で既読管理をするのはムリです。
そこで、RSSを読むときは『Webサイト』単位ではなく、すべてのRSSを更新時刻で並べて読むようにします。
そして『どの記事まで読んだか』だけを『覚えておく』わけです。
クラウド的な使い方とは言いがたい方法ですが、これがいちばん手間が少なくスムーズでした。

スターの代わりにPocketを活用

RSSリーダーと連携している外部サービスを有効活用します。
Reeder for iPhoneを非同期で使う場合も外部サービスは利用可能です。
この際にぜひ活用してほしいのが『あとで読む』系サービス。
とくにPocketはiPhoneアプリも使いやすく、なにより無料なのが良いです。
Pocketは機能もシンプルだし、スターをつける目的は『あとで読む(読み返す)』ことですよね。
MacやWindowsなど、環境に左右されないのもPocketを活用するメリットになります。

RSSフィードの追加はSafariやChromeのブックマーク同期が便利

RSS登録をiPhoneとPCで同期するには手動管理以外に方法がありません。
だけど、登録するURLは自動的に同期することは可能です。
このときに便利なのがタブもしくはブックマークの同期。
iCloudが利用可能な場合はSafariのブックマークが同期可能です。
OS10.8以降であれば開いているタブの同期も可能になります。
Googleアカウントを持っている場合はChromeのタブやブックマークが同期可能です。
使い方は簡単。
RSS登録したいURLを保存するためのブックマークリストを作成します。
登録を終えたらリストから削除します。
閲覧中にリアルタイムで登録したい場合はタブ同期を活用しましょう。

実際にローカル版Reeder for iPhoneを使ってみて

ボクはRSSの追加がそれほど頻繁ではないので、リストの同期についてはあまり考える必要がありません。
既読管理とスターについてはやはり手間が増えました。

しかしスターについてはPocketを活用することで、実際にはスターを使うより効率的になっています。
これはRSS経由以外で気になったコンテンツはPocketeに集めていたから。
Googleリーダー上で気になったコンテンツはスターをつけるのが手間が少なかったので利用していました。
でも、Pocketも併用していたので情報が分散していたのが実情でした。
これが情報経路に関係なくPocketに集約することになったわけです。

既読管理はどうしようもないですね。
平日は1日4回くらいRSSチェックをしています。
また、更新頻度や情報の重要性に応じてチェックする頻度を変えていました。
RSSはMacで読む場合もあればiPhoneやiPadで読むこともあります。
読めるときに読みたいRSSフィードだけを読む。
そうしたことが可能だったのは、既読管理をGoogleリーダー側に丸投げできたからです。
そこでずべてのRSSを時系列でまとめ読みをするスタイルに変えてみましたが、読み落としが増えた気がします。
まとめ読みをすることでのメリットもあります。
複数のWebサイトが同じテーマで更新している場合の情報濃度が高まるのは顕著な例ですね。
同じ情報ソースでも解釈や予測が異なる記事をまとめて読めるのは面白いです。
 
しかし複数環境でRSSチェックをしている上で、既読が同期されない不便はかなり大きいです。
あらたな発見もあったけど、やっぱり既読管理は丸投げしたい。
どこまで読んだかなぁ……と確認するのは、登録RSSが増えるほどに大変な仕事になるのです。

今回のアップデートはGoogleリーダーと同期しない解決方法のひとつとして、とても良い方向性だと思います。
ReederはiPhoneだけではなく、iPadやMacでもアプリがリリースされています。
そのため、iCloud経由などで同期が行わえれば、Macユーザー的には多くの不満点が改善されそうです。

Reeder間の同期機能が実装されるとfeedbinの必要性はだいぶ薄まることになってしまうかも?
しかしMacユーザ且つReederユーザに限定されるので、開発元として差別化する意味もあると思います。

今回はiPhone版のアップデートだけでしたので、今後のiPad板とMac板がどうなるのか。
今後のアップデートは今回以上に注目ですね。

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『Reeder for iPhone』をローカル(非同期)で上手に使う方法を考えてみた

UPDATE: 2013.04.29
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