これまでずっとGIANT社のEscape R3に跨がりエクササイズに励むもまったく効果が現れないばかりで、ここしばらくは怪我やら多忙やらでぜんぜん乗る時間もないままに放置していたボクの自転車。
カテゴリとしては街乗り用途を想定している『クロスバイク』という種類であって、舗装路をビュンビュン飛ばして走ってるロードバイクやピスト、荒れ道をガンガン飛びまくって走ってるMTBとは異なり、それらの中間的なポジションにあたる自転車、のんびりまったりと走ることを楽しむ自転車です。
そんな自転車の中でも、とてもコストパフォーマンスが高いということでロングセラーになっているのがEscape R3なのですが、ボクの性癖が災いしたのか原型をとどめていない改造を繰り広げたのが原因なのか、それ以上に無茶な乗り方を強いてきたのが原因なのか、車体の何カ所から発せられる歪みやたわみに「これは危険かもしれない」と思ったのが先日のこと。
それならばと、せっかく自転車に乗る気持ちも再燃したところで乗らずに冷ますのもモッタイナイと思い至り購入したのが今回の『MASI Speciale Fixed Riser』です。
競輪自転車(ピスト)やママチャリ同様に変速機(ギア)のないシングルスピードと呼ばれるスタイルのクロスバイクです。
今回購入した『MASI Speciale Fixed Riser』は定価96,120円(税込)とそんなに安い製品ではないですが、もし予算が10万円以下なのであれば、実際のところ自転車の性能差やコストパフォーマンス差なんてほとんどなく、見た目に好きな自転車を選ぶのがいちばん良いくらいの価格帯です。
それであれば、より安価に購入したいのが人情なわけで、各自転車店では年末期にモデル入れ替えのセールが始まって30%くらいは値引きされるので、これを狙って買うのが良いです。
30%値下がりは2〜3万円くらいの値下がりだと思うので、その差額で好みの部品へ交換してドレスアップしたほうが、より愛着のもてる自転車になるでしょう。
部品の性能(精度)も添付品より良いモノが買えるはずなので、総合的な扱いやすさも向上するはずです。
ボクは通販で購入するから、自転車は仮り組みされた状態で納品されます。
最終的な組み立てと調整を自分でおこなう必要がありますが、それには専用の工具もいくつか必要になるため、安く買えるお店で組み立てから調整まですべてまるっとお願いするのが良いです。
良いですと言うか、自転車の組み立てはプロに任せるべきです。
そうしたほうが絶対に安全だし絶対に乗りやすくなります。
交換したい部品や取り付けたい部品があるとしても、だいたいのお店では最初の組み立て時に社外品を取り付ける場合には工賃も抑えめに(お店によっては工賃無料で)対応してくれるはず。
でもボクは自分で組み立てて調整もするわけで、それはもう何年も何台も組み立ててきたからで、それなら自分で好きな部品へ交換も自由なわけで、そんなわけでボクの『MASI Speciale Fixed Riser』も早速いくつかの部品を交換しました。
まず、ハンドル部分ではグリップを『CRANK BROTHERS(¥3,024)」にして、ハンドル長を標準600mmから500mmに切断しました。
ハンドルバーの材質はとても廉価なアルミで、樹脂シートで覆って黒くしているだけなのでRITCHYやEASTONなどのメーカーに比べると安物感は否めません。
標準グリップはBREV.Mブランドのゴムグリップで市販価格1,000円前後なので、まずはコレを使い続けてみても悪くはないと思いますが、ボクはスポンジグリップが使いやすいので交換することに。
MASI Speciale Fixed Riserは黒い車体の挿し色に赤が使われているので、ハンドルにも赤の挿し色を加えるべく選んだのがこのグリップになります。
1,000円台でも赤の入ったグリップは買えるのですが、挿し色としてバランスが良いと思うし、経年劣化が少なくて、ゴムのようにベトベトネトネトすることがなければ、すぐボロボロになる安いスポンジでもないので、グリップ難民の方にはいちどお試しいただきたい名品のひとつです。
ブレーキは命を預ける大事なパーツのひとつなので、迷うことなく『SHIMANO BR-9000(¥3,185)』へ前後輪ともにブレーキシュー(ゴム部分)を交換(計¥6,370)しています。
選定理由はともかく「きっちり、しっかり、狙ったとおりに、コントロールした中で、ちゃんと止まること」というブレーキの基本、ただそれだけ。
BR-9000はロードバイクレースでも使われる上位グレードだけあって、とても信頼できる性能を持っているように感じられます。
ブレーキ本体やブレーキレバーは標準のままにしていますが、剛性や操作性に不足を感じるようであれば同じくSHIMANOのBR-R451(前後各¥3,000前後)に交換しようと思っていますが、本当ならBR-R650という製品のほうが上位グレードなのでコッチが欲しいのに、本体色に黒の用意はないため、消去法でBR-R451にするんじゃないかなと思っています。
標準ブレーキはブレーキアーチ57mmになるので、交換する場合には57mmに対応したものが必要になります。
サドルは『fi’zi:k Arione(¥12,950)』シートポストはカーボン素材のもの(¥12,528)をEscape R3から移植して使っています。
fi’zi:k Arioneは前の自転車からずっと愛用しているサドルで、ボクのお尻にとっても好相性のサドルでもあり、これなら50kmくらいは余裕で走れます。
80km超えると痛いけど、シングルバイクで50kmを超えて走ろうとは思わないので、たぶんArioneで問題ないはず。
カーボンのシートポストは振動吸収などの効果を期待するよりも、単に軽量化を狙ったものになります。
標準シートポストは27.2mm径ですがサイズ調整のシムがフレームに入っているので、シムを抜いた場合は何ミリになるのかは、0.2mmを計れる機材なんて持っていないので不明です。
しかし、ピスト的なサドルとしては標準のサドルをそのまま使った方が雰囲気があるので、Arioneはちょっと雰囲気を壊してるかもしれない。
でも、お尻大事。
ペダルは『Wellgo フラットロードペダル(¥3,500〜¥4,000)』をずっと愛用しているので、今回もこれをEscape R3から移植して使っています。
自転車はスニーカーで乗るボクであり、スニーカーはニューバランスを愛用しているボクであり、ニューバランスのソールとうまく噛み合うのがこのフラットペダルなので、これをずっと愛用しているわけです。
標準のペダルはプラスチック的な安さ溢れるペダルで大嫌い。
ピストと言えばペダルと足をベルトなどで固定するスタイルが多いですが、信号のたびに止まらなきゃならない街乗りで足を固定するのはリスクにしかならないと思うボクなので、足下はいつでも自由です。
クランクも交換する場合、『MASI Speciale Fixed Riser』のBB軸長は103mmなので、スギノRD2などのスクエアテーパー対応クランクがそのまま装着可能になります。
交換した5つのうち新規に購入したのはグリップとブレーキシュー、あとは前車からの移植という低コスト改造っぷりも先の投資があればこそ。
そして追加した装備も基本はEscape R3からの移植という低コストを徹底しています。
ひとつは『ORTLIEB サドルバック(¥9,480)』
このサドルバックは容量2リットル以上とパンク修理材などを入れるには十分な大きさであり、防水でもあるのでタイヤチューブなのどゴム製品を収納していても雨で劣化することを避けられるから重宝しているのです。
ワイヤーロックも収納できますよ。
もうひとつが『Bikeguy ライトホルダー(¥536)』
自転車用ライトってコンパクトなのは良いけれど、暗くて夜道を照らすとかにはぜんぜん足りないのです。
それならば、必要なときだけ小さい懐中電灯を取り付けた方が明るいしコンパクトで実用性として高ポイント。
懐中電灯はLED LENSER p6.2を使用していますが、十分な明かりを確保できるのにジャマにならないのでオススメです。
p6.2より小さい懐中電灯(i7)も持っていますが、p6.2のほうが明るいので基本はこの組み合わせで使っています。
最後のひとつは『knog』のリアライト(販売終了品)。
リアライトなのでもちろん赤色LED。
でも、だいぶ汚れてしまっているのと、このライトだけボディカラーが白なので『PWT REL7(¥1,580)』に買い換えたいなと思っていますが、もうすこしスッキリとしたデザインのリアライトがないか物色しているところ。
あとはホイールの片面に3枚ずつ貼られているステッカーを剥がして、残った糊はシール剥がしでキレイに拭き取り。
ついでに昔なにかでもらった赤いバルブキャップを飾って。
うん、スッキリしたから初期状態としてはコレで完成!
フレームサイズはいちばん大きい560mmのMASI Speciale Fixed Riserを購入していますが、重量は約10.5kgと意外に軽い。
ホイールを少し軽いものに交換して、あわせてタイヤを28Cから25Cに交換するだけで9kg台になりますね。
一般的には細くて薄いクロモリパイプを使って作るのがクロモリフレームの印象なんだけど、MASI Speciale Fixed Riserはアルミフレームのように太い。
パイプが太くて重い分、多少粗雑に扱っても問題としない丈夫さと、街乗りで頻発するストップ&ゴーに使いやすい硬さを備えてるので、気楽な趣味としてシングルスピードの自転車に乗りたいなら良い自転車だと思います。
お店ではピストとして扱われていることも多いMASI Speciale Fixed Riserですが、これはピストではないですね。
そんなストイックな自転車じゃありません。
かっちょいいママチャリ。
ちょっと不便なクロスバイク。
そんな感じで乗る方が似合ってる自転車だと思います。
次のパーツ交換は、ステムとハンドルだな!
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