自宅には必要ないかなと思っていたKindle Paperwhiteですが、いろいろと検討した結果『自宅にも置いたほうが便利』との結論になったので購入しました。
購入したのは2015年6月に発売されたモデルですが、キャンペーン情報付きモデルはAmazonレビューを読む限り余計な手間になる意外のナニモノでもないようなので、2,000円高いキャンペーン情報なしのWi-Fi版を購入しました。

仕事では2014年のKindle Paperwhiteを使うこともありますが、2015年モデルと2014年モデルではそれほどの明確な違いは感じられません。
並べて比較すれば違うのかもしれませんが、印象で比較する程度では「画面の色味が2015年モデルのほうが少し落ち着いたかな」程度であって、実用上のメリットやデメリットを感じるほどではないようです。

＜あたらしい製品は良い製品＞という原則に基づいて2015年モデルを購入しましたが、2014年モデルが安価に購入できるのであれば2014年モデルでも失敗ではないように思います。

iPadなどのタブレットと比較するのはあまり意味のないことだとは思いますが、やはり比べてしまうのがサガというものなのでしょうか。
『書籍を読む』といういちばんの目的で比べるならKindle Paperwhiteのほうが圧倒的に読みやすいですが、それ以外の操作性についてはiPad miniのほうが良いです。
特に本を探したり購入するのはKindle Paperwhite以外の端末で行なうほうが早くてラクです。
購入と同じアカウントでKindle Paperwhiteからログインすれば購入した書籍を読むことも可能なのでムダにもなりませんし。

もちろんKinde Paperwhiteからも検索などは可能ですが、普段はPCやタブレット、スマートフォンからの検索に慣れているボクにしてみると、とにかくレスポンスが悪い。
書籍を読む、という行動であれば気にならない程度のレスポンスですが、検索となると応答や表示にかかる時間が遅いのはストレスにもなります。
違う端末に持ち替えて検索して購入して、というのも手間ではあるけど、めんどくさがりなボクですら手間のほうがマシと思える程度の遅さです。

レスポンスの遅さはページ送りでも稀に見受けられます。
そのひとつがページ送り時に画面の色調が反転すること。
一瞬、黒地に白文字となってパっと白地に黒文字へと反転されます。

この反転が発生すると、目がすこしチカっと刺されたような刺激を感じて疲れるんですよね。
ただし、iPadなどのバックライト液晶で画面のコントラストが乱れたときのような強烈な刺激ではないので『目が痛てえええ！』と苛立つようなものではなく『ん。。。』と目に違和感を覚えるくらいの刺激。

普段が読みやすい画面なだけに、油断した脳みそが画面の反転に驚いてるかのようなそんな刺激。

しかし、とにかく読みやすいし持ちやすい端末なので、電子書籍を読むといういちばんの目的については既存の電子書籍リーダー中でもっとも使いやすい端末だと思います。
アカウントが共通であれば複数の端末から同じ書籍を読むことも可能なので、端末台数分だけ購入なんてムダなこともしないで大丈夫だし。
取り扱い書籍の数も豊富ですし、サービス停止などの可能性についても数ある電子書籍サービス中でいちばん低い可能性のはずだし。

だからと言って、だれにでもオススメできる端末ではないです。
小説よりマンガや雑誌のほうが多いのであれば、タブレットやスマートフォンならばカラー表示になるのでKindleアプリを使って読むほうが楽しいです。
雑誌代として16,000円使う方がはるかに有意義だし。

だけどやはりどうしたって、紙の本を買う＝物理的な収納が必要ということに問題が生じてる場合には、Kindle Paperwhiteは最高です。
物理的な収納場所を割り当てるほどではないけど読んでみたい本というのが、世の中にはどれほどに多いことか！
それは、買ったからには手放したくない本というものが、世の中にはどれほどに多いことか！という事実の裏返しでもあるはずだと本を買う言い訳にもなるはず。

とりあえず我が家にある本棚のうち1/3で歪みが生じはじめちゃった今となっては、無闇に蔵書を増やすことは倒壊の危険性を増すことにも繋がるわけで、それであれば「いちど読んでみたいけど本棚に並べるほどの魅力はなさそうな本」というのは電子書籍の蔵書に並べることで危険性の上昇を少しでも緩やかにできるというリスクマネジメントとして16,000円の投資は本棚を組み替えることに比べれば遥かに安価であれば、Kindle Paperwhiteを購入するのに是非もなし！