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たまには妄想記事です。 
妄想記事の体をした『ボクは今年のiPhoneスルーするもんね』と自分を説得する記事です。
あ、どうも鰐です!

ソフトバンクの発表会(USTREAM)がありましたね。
正式にSoftBank 4Gが発表になりました。
TD-LTE(wikipedia)と呼ばれる規格でのサービスらしいです。
docomoやauが言うLTEとの違いとかはユーザが気にしてもしょうがないのでスルー。
自宅のプロバイダ回線並みに速い!らしいです。期待値は。

ソフトバンクは従来の携帯電話からスマートフォンによりシフトする意向らしいですね。
スマートフォンに注力となれば、通話よりデータ通信が主となってくるわけで。
それであれば人口密集地での通信安定が重要になるのかなあと。
docomoとかauの800/900MHzは遠くまで安定して通信できるから通話には有利だけど、データ通信なら狭いエリアをカバーするアンテナをたくさん配置したほうが速くて安定する…のかも。

データ転送が速くなっても繋がらないんじゃ意味がない!という声もありますが。
データ通信って四六時中繋がってるわけじゃなくて、データ送受信が必要な時だけ繋がるわけです。
それなら、パパっとデータを送れれば繋がってる時間も短くなるわけです。
短時間で送受信が終われば、単位時間あたりに繋げられる端末数も増えるということにもなるわけです。
もちろん、アンテナ間をまたいで通信を確立できなかったら意味ないじゃん!とか色々思うところはあるわけですが、それでもデータが速く届けばまたぐアンテナ数も減るわけで、これは意味があるんじゃないかと。

ソフトバンクも900(800?)MHzが欲しい!と叫んでるわけですが。
通話と通信を分けて利用するのは利用者にとってメリットがあるし、そういう理由だったら嬉しいなあ。
低速でもとにかく通信できるのであれば…ってニーズもあるだろうし。
維持コストは増えるので利用料に跳ね返ってくるんでしょうけど。

さて、このTD-LTE。
世界で採用しているのは日本の他に中国とインド…くらいしかボクは知りません。
でも、この中国とインドはとにかく人口が桁違い。
iPhoneを所持できる層なんて極一部かもしれないけど、母数の強さが発揮されます。

例えば中国No1キャリアのチャイナモバイルは契約者数5億5000万ユーザを超えるマンモスキャリア。
桁が違います。
世界1位です。
現在中国でiPhoneを扱ってるのはNo2キャリアであるチャイナユニコムです。
ユニコムだって世界3位ですけどね。
チャイナユニコムの3G契約者数は550万ユーザ強。
ところが、正式に契約していないチャイナモバイルでもすでに770万のiPhoneユーザがいると言われています。
このチャイナモバイルもTD-LTEでの提供を表明しています。

そしてインド。
インドの通信環境は急速に整えられていて、来年にも4G用周波数が8事業者に提供される見通しのようです。
TRAI (Telecom Regulatory Authority of India)
そして何より、米Qualcommがインドに乗り込んでいるんです。
去年周波数を獲得済みのQualcommは今年中にもTD-LTEでのサービスをリリースする見込みです。
Qualcommは通信事業を生業としてる会社じゃないです。
今年リリースされるiPhoneに搭載されると噂の通信モジュールを提供するハードベンダーです。
自社の通信モジュールが採用される端末が普及する土壌を作りたい…ということじゃないかな。
実際、将来的には通信事業の売却を予定しているとも発言しているようですし。

2011年6月時点でのiPhoneシリーズ総販売台数は1億2500万台を超えた(wikipedia)ところ。
世界シェアでみると順調に増やしてはいるけどAndroidには抜かれちゃったiOS。
これを逆転…までいかなくてもさらに増やすには、数億ユーザを抱える中国そしてインドは放置できないでしょう。
今期のiPhoneからQualcommの通信モジュールを採用しているらしいですが、まだLTE非対応というのが大方の予想ですし、これはおそらく間違いないんでしょう。
でも、チャイナモバイルとAppleでTD-LTEバージョンのiPhoneの供給において一定の合意という記事もあります。
LTEの通信モジュールがAppleの望む品質に達していないからと採用に難色を示してた時期もありますが。
多く売れるならコストをかけて品質を上げられるわけです。
そして品質を上げる主役は他ならぬQualcomm自身。
なんか外堀は埋まった感じ?

iPhoneが携帯電話事業に与えたインパクトはもの凄かったわけですが、来年はそれ以上のインパクトがあるかも?
スマートフォンのマーケットがガラっと様変わりしてしまうほどの波がくるかも。
SoftBank Mobileがその波にうまく乗れれば、これはとても面白いかもしれない…

最後に今期のiPhone。
来年のことを考えると、ボクは買い替えには踏み切れないですね…
予想に反してLTE対応済みであれば新規購入はオススメすると思います。
現行iPhone4の廉価モデルが発売されるもありますし、今の3GSと置き換えられるのは可能性アリかなあ。
だったらそれを一括で購入して来年買い替える…というのが無難かなあ。
なんて感じるところ。

なんて長文な言い訳。


SoftBank MobileのTD-LTE(4G)とiPhoneについて思うところ

UPDATE: 2011.09.29
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