crocodile notebook

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WIREDはvol.3までは買う。
そこまで買ってから、読み続けるか考える。
そう決めていたのでvol.2も買ってみました。
どうも、鰐です。

22〜41ページまで故Steve Jobs特集。
正直、なぜこの雑誌がこのタイミングで彼の特集を組めるのかちょっと不思議。
綿密で濃厚な取材に裏付けられた、独自独特な紙面がウリじゃないのかな。
いかにもWIREDという雑誌と、その読者層からすればSteave Jobsは必然だと思う。
必然だからこそ、あまりにもあたりまえすぎるんですよ。

内容はと言えば、やはり薄い。
全138ページのうち20ページほどを占めた特集としては、あまりにも浅くて軽い。
まったくWIREDという雑誌の匂いどころか気配すらも感じないね。
もしこの特集に30ページほども費やされていたら、Vol.3は買わないと思う。

次ページからはシリコンバレーの「Yコンビナート」を取材した特集。
この記事はとてもWIREDらしいかも。
しかし。
しょうがないんだろうけど、本当にカタカナが好きな雑誌だね(笑
起業のスタートアップにオススメな本とか、グレイトフル・デッドのビジネス論とか。
王道特集なんだけどちょっと斜め上な感じがとてもWIRED。
嫌いじゃないけど、今も昔もWIREDはWIRED。

Vol.2のなかでいちばん面白かったのがこの記事。

ボクが本(特に雑誌)へ求めるのは、そこにある情報性よりも、書き手の論理展開とそれを裏付ける知性。
そしてそれを持続し発展させるストーリー性。
そこにこそ、ボクはお金を払うする価値を見出すんです。
雑誌であれば1冊の中にいくつかの特集記事が含まれるのが一般的。
でも、いくつもの特集が組まれていても、価値を感じるのはごく一部の記事だけ。
その点eBookであれば印刷物と異なり、1冊の中に束ねるべき根拠がどんどん希薄になるはず。
1つの小さいコンテンツが1冊のeBookとなってくれれば、コストを抑えることができるはず。

ところで。
読書というのは、とてもソーシャルなものだと思っています。
著者の見聞を書物というメディアで広める。
そして読者もオススメの本などを口コミで伝え広めることを厭わない。
コミュニケーションと拡散こそがSNSの根幹ですから同じですよね。

今、口コミがWebを通して行われることに違和感を感じる人は少ないはず。
面白い本があればTwitterなどにポストし、Facebookに好きな本があればイイネ!
とても少ない労力で拡散に寄与することができます。

書き手はより個人の能力に寄ってコンテンツは細分化。
読み手はより自分の趣味に近い内容に集中し、そして拡散。
そうしたことがより少ないコストで実現できるのがeBookだと思います。

今回のWIREDの特集。
そんな風に考えてるボクには、より一層考えをまとめることができる記事でした。

WIREDでサブカル的思考を叩き込まれたボク。
やはり今のWIREDもまだまだ面白いのかもしれない。
とにかくVol.3も買いますよ。

WIRED (ワイアード) VOL.2 (GQ JAPAN2011年12月号増刊)
コンデナスト・ジャパン (2011-11-10)

「WIRED」Vol.2 – 14 lessons from Steve Jobs

UPDATE: 2011.11.10




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