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今回はイー・モバイルの新しい通信サービス「EMOBILE LTE」について調べた結果をまとめます。
どうも、鰐です。

EMOBILE LTEはダウンロード75Mbps、アップロード25Mbpsという高速なモバイル環境をサービスしています。
提供エリアはまだまだ狭くて都市部に限定されていますが、エリア外では従来のEMOBILE G4が利用可能です。
そのため、東京や名古屋・大阪などの都市部在住であれば利用するメリットがとても高いですね。

機種変更料・利用料金


現在キャンペーンが行われているので機種変更の場合でも優待が受けられます。
契約解除料から最大で1万円を減額してくれます。
利用月数に応じて契約解除料が変動の場合も、固定の場合も最大で1万円の減額となり残額のみが請求されます。

利用料で「LTEフラット(にねん+アシスト1600)」以外の契約プランはありません。
(端末の一括購入価格が発表前とのことで、実質はこれ以外での契約は不可能でした)
このプランでは2年間の契約が条件となり、端末代金の分割を含んで3880円になります。

端末の特徴


現在、店頭に並んでいるのはGL01PGL02Pの2台のみになります。
オススメはGP01P。
重量はGP01Pが140g、GP02Pが123gと若干GP01Pが重くなります。
またサイズもGP01Pが62×13.5×113(mm)に対してGP02Pが56x97x18(mm)となります。
大きくて薄くて重いのがGP01P、小さくて厚くて軽いのがGP02Pです。
待ち受け時間はGP01Pが200時間に対して、GP02Pは350時間と長いです。
連続通信時間はどちらも9時間。
バッテリーはGP01Pが内蔵で、GP02Pは交換式になります。

一見するとGP02Pのほうが便利に感じますが、でもボクはGP01Pを推します。
まず、充電にかかる時間がGP01Pの方がACアダプタで30分、USBで1時間短い。
そして内蔵バッテリーのため発熱量はGP01Pのほうが少ない。
経験的に、GP01Pのほうがバッテリーの劣化が少なく壊れにくいと思う訳です。

また、GP01PはmicroSDスロットがあるので最大で32GBのSDHCを利用できます。
LTE用端末は最大で10台のデバイスを繋ぐことができます。
SDHCが使えれば、ちょっとしたファイルサーバ的にも使えますよね。

モバイルだからこその求めたい利便性はGP01Pのほうが優れていると思います。

通信速度

検証用の端末をお借りして計測しました。
個人所有のiPhoneなどを繋ぐ訳にはいかなかったのでスクリーンショットなどは撮れていません……。
主な計測値は「中央区」「千代田区」となります。
計測した端末はiPhone4、iPad2、The New iPad、MacBook Air 11″(2010)の4台。
ダウンロードの転送速度は13Mbps〜9Mbps程度となりました。
平均でも10Mbps前後で安定していたので、モバイル通信としてはとても快適な速度ですね。

通信規制

現時点では3G/LTEともに「24時間で300万パケット(約360MB)」の流量で規制対象となります。
制限内容は「当日21時〜翌2時までの制限」となっており、具体的な制限については不明です。
LTEについては2014年5月より「月間10GBを超えた流量で月内の通信を制限」する予定らしいです。

10GBと言うと、約8000万パケットくらいですか?
よほどのファイルをダウンロードしない限り、モバイル用途であれば超えない流量に思います。
ただ、自宅のプロバイダー契約を止めてEMOBILE LTEに切り替えようとお考えの方は注意が必要ですね。

VPN制限

調べた一番のポイントはコレでした。
EMOBILEではVPNについてサポート(保証)をしていませんので利用可否について明確な情報が欲しかったのです。
・PPTP → NG
・L2TP → OK
・L2TP/IPsec → NATトラバーサル機能のあるVPNサーバクライアントに限り可能
・IPsec → NATトラバーサル機能のあるVPNサーバクライアントに限り可能
・SSL-VPN → OK

LTEでは常時接続のため、EMOBILE内はプライベートIPを利用しています。
法人利用に関しては今後グローバルIPアドレスがオプションで提供される予定のようです。

EMOBILE LTEはアリですね

個人利用であれば特に大きな問題はないように思います。
特に現在LTEのサービスエリア内であれば大いにアリです。
すでにEMOBILE G4を契約している場合でも、解除料の1万円減額は大きいですね。

しかし、VPNが必須の場合は見送るのが無難に思います。
もしくは利用可能な条件を満たす環境を用意できれば、ですね。
LTEのエリア外であればG4となりVPNも利用可能にはなります。
でも、LTEエリア内で任意にLTEとG4を切り替えることはできません。
この切り替えが手動で行えれば何も問題はないんですけどね。
VPNについて法人に限りサポートを行う姿勢のようなので難しいところです。

追記
EMOBILE LTEの契約後にVPNをテストしたところ、G4環境下でもPPTP接続はNGでした。
上記内容を確認したのとは別のEMOBILE関係者に確認をしたところ、LTE契約でのG4ではNGとのこと。
回線に起因するのではなく、接続するゲートウェイに起因するためとのことです。
そのため、LTE契約でのVPNはNATトラバーサルが必須と考えて良さそうです。
ちなみにCISCOやWatchGuardアプライアンスでのL2TP/IPsecは接続可能でした。

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「EMOBILE LTE」についてちょっと調べてみました

UPDATE: 2012.03.19
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