crocodile notebook

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LinkStationの故障原因やその他様々な要素で、サルベージの成功は保証できるものではありません。
そのため、以下の記事は前提とする知識や技術については意図的に記載を省略しています。
また、LinkStationを分解するためメーカーサポートは受けられなくなります。
以下は参考資料として読むにとどめ、すべて自己判断で作業するようお願いします。

会社でも家でも似たようなことをしてることに涙を流す日もあります。
どうも、鰐です!

購入してまだ半年にもならない我が家のLinkStation。
突然繋がらなくなり確認したらネットワーク上に存在しない!
どのMac/iPhoneからも繋がらない!
電源OFFからの再起動を…と試したところ、ステータスランプが青く点滅して…し続けて…終わらない!
やむなく電源ケーブル抜いて再起動かけたら…また青点滅が延々と!

バッファローに送れば保証期間内なので当然に交換対応となるわけですが。
交換なので保存してるデータはすべて消える!
OS10.7 Lionにアップデートして様子見期間中だったので、LinkStationにしか保存してないデータが数GB分。
大事なのは1.2万円のハードウェアよりも数GBのデータ!

とうことで、ケースを分解してHDDを取り出し、データをサルベージすることにしました。

ボクはMacBook Pro + MacOS10.7 + VMware Fusion3で行っています。
VMware FusionをVMware Playerに置き換えればWindowsでも基本的な部分はほぼ同じだと思います。
KNOPPIXはCD/DVDブートも可能なOSですので、VMwareが必ず必要ではありません。
CD/DVDイメージからVMware以外の仮想アプリへのインストールも可能です。
ただし、サルベージしたデータのコピー先などを考えると仮想環境で起動した方が確実ですし、VMwareであれば先人が用意してくれたパッケージを利用できることから、より確実にサルベージ環境が作れるためVMwareを利用しています。

必要な環境

IDE/SATA-USB変換ケーブル
 これで中身のHDDをUSB外付けHDDにします。
 3.5型HDDケースのようなケースであればサルベージ後はそのままUSB HDDとして使えるかも。
 

VMware Fusion 3 ( or 4 )
 サルベージに便利なOSがあり、それをインストールして使います。
 VMwareを使う理由はボクがすでに持っている!そして、そのまま使える仮想イメージがある!からです。
 30日間使える試用版もダウンロードできますので、サルベージだけが目的なら試用版でも大丈夫かも。
 ただし共有フォルダが使えませんのでsmbでマウントなどの工夫が必要です。
 WindowsユーザはVMware Playerを利用してください。
 Mac で Windows を動かすなら act2.com

MathLibre KNOPPIX
 詳しく説明するとそれだけで記事が何本か書けるので省略。
 LinkStationはXFSというフォーマットの領域にデータを書き込んでいます。
 でも、XFSはMacやWindowsでは扱えないんです。
 KNOPPIXはMacで参照できないようなフォーマットも扱えるOSなので、これを使ってサルベージします。

ダウンロードとインストール

まずVMware Fusion 3がインストールされていない場合はインストールします。
ダウンロード方法およびインストール方法はベンダーサイトを参照してください。

次にMathLibre KNOPPIXからVMware/KnoppixMath 2011 用 virtual machine. とiso image (3.8G) をダウンロードしてVMware Fusionにインストールします。
注意点やインストール方法については配布先を参照してください。
ポイントだけを簡単に説明します。

タイミングはいつでも良いので『設定』から『CDとDVD』を選択します。

先にダウンロードしたISOファイルを指定します。
設定画面を閉じて『強制再起動』を行います。

途中『home Mount persistent Knoppix-Homedirectory』の確認画面が表示されるので、配布先の説明と同様にhomeを選択して進めます。

LinkStationの分解とHDDの取り外し

機種ごとに詳細が紹介されているサイトがあるので参照してください。
LinkStation/玄箱をハックしよう

ケース内部にはコンデンサ等があるので、電源ケーブルやLANケーブルは必ず抜いてください。
最悪の場合、破裂して怪我をする危険があります。
また、30分以上放置して熱を完全に冷ましてから分解してください。

サルベージ

KINOPPIXが起動している状態でHDDの繋がったUSBをMacに接続します。
HDDが生きていればMacに繋ぐかLinuxに繋ぐかの確認があります。
Linuxに繋ぐとKinoppixにマウントされます。
ここでマウントされなければHDD自体が完全に故障していますので諦めてください。

ボクの場合は「sdd6」のボリュームでマウントされました。
この中にある「share」がNASとしてデータを格納していたフォルダになります。

マウントできたあとはファイルをコピーすればOKです。
コピーはMac本体もしくはMacがマウントしているボリュームに行います。

今回利用させていただいたKinoppixはVMware Toolsがすでにインストール済みですので、VMwareのメニューから共有を追加すればすぐに利用可能です(例では共有名を「NAS」としています)

共有したボリュームは「/mnt/hgsf/」以下に「NAS」 としてマウントされています。
このフォルダをコピー先とすればMac側のHDD領域にコピーされます。

当然ですが、MacのHDDがNAS内のファイル総量より少なければコピーできません。
全ファイルのサルベージができない場合、ファイルに優先順位をつけて大切なものだけを拾い上げるのが良いと思います。
SDカードやDVDに書き出して退避させるのも方法です。


LInkStationが壊れたのでデータを吸い出してみました

UPDATE: 2011.09.21
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