140926-0004

iOS8になって、カメラの自由度がコンパクトカメラ同等になりました。
iPhoneで写真を撮ることが多い方に、iOS8はとてもアリなバージョンです。

そんなiOS8のカメラ特性に、ボク愛用のカメラアプリ『ProCamera』が対応！
ISO感度、シャッタースピード、露出補正、ホワイトバランス、ティントが調整可能に。
iPhone6 Plusであれば手振れ補正とあわせて、これまで以上の写真が撮れるようになります。
iPhone6 Plusでなくても、ProCameraであればアプリ上で手振れ補正が使えます。

今回のアップデートは見逃せませんよ！

ISO感度とシャッタースピード

ISO感度は低いほど多くの明かりを必要としますが、きめ細かいクリアな写真が撮れます。
ISO感度が高いと画質は粗くなりますが、夜でも手振れなく写真が撮れます。
また、モノクロ写真にする場合は、わざとISO感度を高くするのも味わいになるかも。
シャッタースピードは遅いほど取り込める光の量が増えます。
慣れないうちはカメラ任せにするほうが良いかもしれません。
だけど、三脚などと組み合わせれば、光の流れを意識した写真なども撮れるようになります。

露出補正

露出補正のバーを動かすと画面上部の数値は0.1EV単位で動きますが、設定できるのは0.2EV単位み。
しかし脅威の±8.0EVの露出補正が可能です。
一眼カメラに馴染んでいるほど、この0.2EVというのに違和感を覚えるかもしれません。
たとえば冬の海に感じる重く冷たい雰囲気を作りたければ露出を少し下げると良いです。
春の新緑を快活に撮りたければ、露出を少し上げると雰囲気を作れます。
光の量をコントロールすると、同じ被写体でも写真から感じる印象はまったく変わります。

ホワイトバランス

太陽光と電球と蛍光灯ではまったく違うように、光にはそれぞれ色があります。
光の色に影響されず、白を白として撮影するための機能がホワイトバランスです。
光の色は色温度と呼び、単位をケルビン（K）で表し、数値が低いほど赤く、高いほど青くなります。
iOS8は2000Kから10000Kまでの色温度が設定可能で、日陰、晴天、電球などが参考で記されています。
iOSのホワイトバランスはなかなか優秀ですから、普段は自動ホワイトバランス（AWB）で全然大丈夫。
だけど、AWBの値からほんの少しホワイトバランスの値を変えるだけで写真の雰囲気は驚くほど変わると思います。
写真に温度感や柔らかさを加えたい場合には、ホワイトバランスを少し調整してみるのをオススメします。

色合い（ティント）

ホワイトバランスを呼び出すと変更可能になります。
写真全体の色味を、緑に寄せるか、赤に寄せるか。
たとえば赤ちゃんんを撮影する場合など、ほのかに赤味を増やしたほうがやさしい雰囲気になります。
アスファルトやコンクリート、工場の夜景などであれば緑に寄せたほうが無機質さが際立ちます。
ホワイトバランスと組み合わせて微調整することで、肉眼でみた以上に印象的な写真になります。

wbtint
芝生などの反射光でAWBは4687Kになったため、薄曇りの自然光に近い5919Kで調整。
枯れ木部分がすこし薄く見えてしまうので、色合いで赤味をちょっとだけプラスしました。
全体的に少し明るくて部分的に白くなっていたので、露出を-1.0EV（1段）ほど下げてみました。
実際に見た色よりもすこし赤味を強くしています。

これらのほか、vividHDRプラグインがアプリ内課金で利用可能になります。
（iPhone6用プラグインはまだリリースされていないのでウォーターマーク（透かし）が入ります。）
同名のアプリもプラグインと同じ200円で提供されていますので、おそらくほぼ同じ機能だと思います。
　
　
カメラは光を絵として残す道具。
光をコントロールしてこそ、写真本来のおもしろさが得られると思います。
また、目で見えている以上のものを、写真として残すことも可能になります。

いままでの写真遊びから一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか。
そしていつの日か、カメラ沼まで来ていただけることを楽しみにしております。