CREATIVE社からモニター商品としては2つめのスピーカーをいただきました。
前回に試した『Creative Woof』は3、000円未満のコンパクトスピーカー。
その時はサイズに見合わぬ重量感と、サイズを超えた再生能力に驚いたわけです。
いまでも机の上、お風呂場、寝室と、小音量で聴く場合のスピーカーとして重宝しています。
そして今回モニターとして送られてきたのが『Sound Blaster Roar』
実売15,000~19,000円と、Creative Woofとは製品グレード自体が別モノのスピーカーです。
しかも、Sound BlasterといえばPC用音源としてド定番のシリーズ名称。
その名前を冠したスピーカーであれば、当然に価格相応の期待も高まるというものです。
大きさは20.2×5.7×11.5cm、重さは1.1kg。
女性が片手で持つには少し厳しサイズだし、持ち歩くにはあまり適さない重さかもしれません。
デスクやベッドサイドでコンパクトに据え置きで使ったり、キャンプなどアウトドアへは車に積んで運んだり。
バッテリーでの駆動は最大8時間。
このバッテリーからはUSB出力でスマートフォンなどへ5V/1.0Aでの充電も可能です。
Sound Blaster Roarへの充電はAC電源からになります。
電源内蔵のスピーカーなので、無音再生時のホワイトノイズは避けられません。
一定時間アンプへの入力がない状態が続くと待機となってホワイトノイズはなくなります。
AC電源を繋いだ状態での高周波ノイズはほぼ皆無です。
接続方法はBluetooth、AUX入力、USB入力、MicroSDカードの4つ。
BluetoothはA2DPに対応して、SBC、aptX、AACなどのコーデックが利用可能です。
HFP/HSPのプロファイルも利用可能なので、ハンズフリーでの通話も利用できます。
MicroSDカードは32GBまで対応しているので、MP3であれば相当な曲数を保存可能ですね。
内蔵マイクでの録音や、MicroSD内データの再生、送り・戻しなどの操作は背面のボタンで行います。
Bluetoothは同時に2台の端末を接続することが可能で、どちらかの端末から音楽を再生できます。
Mac+iPhone/iPadユーザの場合。
iPhoneとiPadからはBluetooth接続で音楽を再生。
MacとはUSBで接続して、操作はRemoteアプリ経由でiPhoneから行なうことが可能です。
ただし、USB接続の場合はMacからの音がすべてSound Blaster Roarから鳴ってしまいます。
再生中は他の操作を控える方が良いですね。
そこでボクが推奨したいのはiPadなどタブレットやスマートフォンからのUSB接続。
設置スペースもコンパクトで、携帯も苦にならない。
USB接続であればSound Blaster Roarのアンプで再生されるので、音質的なメリットもあります。
音質の要となるのは、やはりスピーカー。
コンパクトな筐体ですが、5つのスピーカードライバーが搭載されています。
そしてこの5つのドライバーを低中域用アンプと高域用アンプ、2つのアンプ(バイアンプ)で動かします。
通常のアンプ内蔵スピーカーのでは、すべての音域を1つのアンプで再生します。
スピーカードライバーの駆動には、低い音域ほど大きなパワーが必要に。
そのため、高域の再生に必要なパワーが足らずに低域過多に感じられる音が再生されやすくなります。
Sound Blaster Roarのスピーカーは高域用が正面に2つ、中低域用が上面に1つ。
さらに低域用のスピーカーが左右側面にそれぞれ1つ搭載されています。
スピーカードライバー個々に担当する音域が決められ、それぞれの音域を専用のアンプで鳴らし動かす。
このコンパクトなアンプ内蔵スピーカーが持つ、最大の特徴がこの5スピーカーとバイアンプです。
いままでいくつものアンプ内蔵スピーカーを使ってきましたが、初めて音を鳴らしたときから差は明確。
デスクトップやアウトドアで使うコンパクトなスピーカーとしては、突出した再生音域を持っています。
もちろん価格帯としても上位グレードの製品ですが、それだけの価値が音として実感できます。
特にUSB接続で再生する場合、Sound Blaster Roarの再生能力は最大限発揮されます。
AUX入力の場合は再生する側の音質に左右されるので、場合によってはBluetoothのほうが良い場合も。
PCとUSB接続した場合、PC側にコントロールアプリ『Sound Blasterコントロールパネル』が利用可能。
Sound BlasterコントロールパネルはWindows用とMac用が用意されています。
プリセットされたイコライザーかバンド毎に調整して、より好みの音に近づけることが可能です。
用意されているプリセットでは、標準のパターン(プリセットを適用しない状態)がいちばん好みでした。
Macの場合、Sound BlasterコントロールパネルとiTunesを起動して使うようになります。
ただし、たとえばiTunes以外の高音質再生アプリとiTunesを併用している場合は注意が必要です。
Audirvana Plusなど、再生アプリによって音には違いがであります。
Sound Blasterコントロールパネルで同じイコライザー設定を利用する場合、悪い方向に変化する可能性も。
Audirvana Plus用とiTUnes用のイコライザー設定をそれぞれ作成するのが良いです。
Sound Blaster Roar本体には低域を増幅する『ROAR』と『TERABASS』が用意されています。
曲によっては不足に感じることもある低域を、高中域とのバランスを整えながら自動で増幅してくれます。
どちらも低域の増幅ですが、通常の音量では『ROAR』、小音量では『TERABASS』を使います。
イコライザーで低域を強調することでも同様の音は作れますが、それをボタン1つで実現できるのは便利。
すべての曲に適しているとは言えませんが、低域が増幅された音もなかなか悪くないです。
Sound Blaster Roarは小音量で聴くと中域より低い音で、極端に弱くなる部分が感じられます。
『TERABASS』は、この失われやすい音を補ってくれる機能のようです。
中低域が増えるので高域は少し失われてしまいますが、音のバランスが崩れることはありません。
『ROAR』は低域をグっと持ち上げるので、かなりグルーブ感の高い雰囲気になります。
HIPHOPやR&Bなどは『ROAR』をオンにしたほうが曲の雰囲気をより楽しめますよ。
とても聞きやすくサイズからは意外なほどの良い音で鳴らしてくれるSound Blaster Roar。
性能をもっとも活かせる使い方は、やはりUSB接続での再生ですね。
今回はWindwos7、OSX Mavericks、iOS7(iPad)、Android4.4(Nexus7)から再生してみました。
どの端末からでもUSB接続がベストの音質なのは間違いありません。
Bluetooth接続も可能なスピーカーですが、USB接続とは一聴して音の違いがわかる程の差があります。
iPadとUSB接続する場合、Camera Connection Kitを経由してマイクロUSBケーブルを使います。
この際、iPadに電圧不足の警告が表示されてUSBが切断の状態になります。
Sound Blaster RoarにAC電源を繋ぐと電圧不足が解消されて、USB経由で音楽が転送されます。
タブレットやスマートフォンとUSB接続する際は、AC電源をお忘れなく。
Sound Blaster Roarは、総合的なコストパフォーマンスの高さを感じられるスピーカーです。
SBC、aptX、AACなどに対応しつつ、USBやAUXからの入力も可能。
バイアンプで5ドライバーを稼働させ、高剛性シャシーで余計な振動を発生させない。
十分な時間を稼働できるバッテリーを備え、もちろんAC電源での据え置きも対応。
PCとUSB接続を行えば、専用アプリを使って音のカスタマイズも可能。
ソフト面もハード面も、良い音を作ることを真面目に設計しているスピーカーだと思います。
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