crocodile notebook

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iPhone7に機種変更に際して、いちばん不安視していたのがイヤホンジャックが撤廃されて、Lightning経由で変換する方式になったこと。

コネクタの抜き差しは受け側にも物理的な負荷が生じるので、何百回何千回と繰り返すほどに緩くなったり曲がったりするのは避けられないのは経験からも知るところですから、iPhone7のLightningコネクタだって抜き差しを繰り返せば損傷する可能性があるはず。
充電だけでも1日に1回以上、そこにイヤホンの抜き差しを加算すれば少なくても1日に3〜4回は抜き差しすることになるので、2年サイクルで買い換えることを考えると買い換えまでに3,000回程度の抜き差しを行うことに!
しかも、充電であればLightningケーブルを挿したまま放置ですが、イヤホンであれば持ち歩きながらつかうことも増えるわけで、持ち歩けば揺れるし捻れるしでLightningコネクタへの負荷も増えることに!
なんてことを考えてしまうクチなので、Lightning変換のイヤホンは精神衛生的にちょっと耐え難い。

そこでやはりBluetooth接続にイヤホンに切り替えよう!と思って、のべ15機種ほど視聴してみたのですが、実売10,000〜15,000円のBluetoothイヤホンで聴いたあとで実売10,000円のイヤホンに戻ると、聴こえる音の幅がまったく違うことにガッカリすること15回。

また、BLuetoothイヤホンを試していくつかの不安も感じたのです。

Bluetoothイヤホンは無線で繋がるので、接続が不安定になっても「ケーブルを交換してみる」などの対応ができません。
バッテリーで動くので、使い続けていれば連続使用可能時間は短くなりますが、自分でバッテリーを交換できる製品は(いまの時点では)ありません。
バッテリーはノイズ源でもあるのでイヤホン本体と近接した場所にバッテリーがあるのは不安だし、どんなに小さいバッテリーであっても耳に密接しているのもちょっと怖いです。
左右のイヤホンをケーブルでつないで途中にバッテリーがある機種の場合、断線したら使えなくなります。
こうした不具合や故障が発生したら、買い換えるしか対応の方法がありません。
そうしたケースを考慮した結果、Bluetooth受信機を別体として用意することで問題発生しても低コストで対応できます。

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それであればBluetoothの受信だけを受け持つ機材を用意して、イヤホンやヘッドホンは気に入っている製品を使えば良いだろ!という結論に至ったわけです。
そこで探して選んで購入したのが『AGPtek Bluetoothマルチポイント送受信機』。
Bluetoothの送受信機と言えばカーオーディオをイメージしていたので、イヤホンを接続できるならばポータブルヘッドホンアンプから選ぶことになるのかと思っていたのですが、バッテリーで動く送受信機もあったのですね。

MacやiOSで音楽を再生するならば『AAC』に対応した製品、WindowsやAndroidから再生するならば『aptX』に対応したBluetooth製品を選ぶのが良いらしいので、Bluetooth送受信機の中から『低価格』『軽量』『コンパクト』『AAC対応』に絞った結果、今回購入したのが『AGPtek Bluetoothマルチポイント送受信機』です。
同じ条件であれば他メーカーからの製品もありましたが、AGPtek社はMP3プレイヤーやイヤホンも製造販売している実績を信用しての選択です。

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内容物は充電用のUSBケーブル、3.5mmのケーブル、取り扱い説明書のみ。
Bluetooth送受信機なので、3.5mmケーブルで接続して受け取った音楽をBluetooth2.0の規格で送信することもできます。
今回はBluetooth4.0で受信させることが目的なので使わないけど。

接続はとても簡単。
本体中央のボタンを長押しして赤と青で点滅するとiPhoneと接続可能の状態になるので、iPhoneの設定からBluetoothを開いて接続すれば完了。
いちど接続すれば、次回からはボタンで電源を入れると2秒弱で接続のアナウンスが流れます。
電源ボタンしかないので、再生と一時停止はAGPtekで操作できますが、それ以外の曲順やボリュームなどの操作はすべてiPhone側で行います。
バッテリーは2時間ほどで充電完了し、約8時間の受信が可能です。

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普段使用しているイヤホンは『YAMAHA EPH-100』『SHURE SE215 Special Edition』『audio-technica ATH-M50x』『AKG K240S』の4機種ですが、屋外での使用で比較すればいずれのイヤホン・ヘッドホンでもiPhone直結と音色の違いは感じられません。
屋内でじっくりと比較すれば、特に高域のピークがすこし減ったかな?減ってないかな?なにか違うような気がする?くらいの差は感じているのかもしれませんが、それくらいの違いです。
大きな違い言えば、iPhone直刺しと比べて2レベルほど大きいボリュームになるので、音色の違いとして感じられる部分はボリュームの違いなのかもしれません。

Bluetooth接続の場合「サー」と聞こえるホワイトノイズの有無も懸念されますが、無音時でも目立ったホワイトノイズは感じられません。
静かな屋内で密閉型ヘッドホンを使うとさすがにホワイトノイズも聴こえてきますが、屋外での使用であれば気にならないレベルです。

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本体も小さく軽いので、イヤホンを繋いだときのルックスは意外と良い感じです。
クリップなどは付いていないのでポケットに入れるなどが必要になりますが、本体はプラスチックなので必要あれば手芸店などで売られているアルミクリップなどを瞬間接着剤で取り付ければ問題解決します。


いくつかのBluetooth製品を比べた感想としては、以前に比べてBluetooth製品全体の音質や性能は格段に向上しています。
音響製品としては、まだしばらくは有線接続のほうが音質面の優位性は覆せませんが、日常で使うにはBluetoothで必要十分と感じました。
視聴した15台の中でも『MEE AuDio X7Plus』はiOS・Androidどちらのユーザーにもオススメできる音質・装着感でした。

有線接続な10,000円以上のイヤホン・ヘッドホンを常用している一部のユーザーにとっては、今のBluetoothイヤホンはまだまだ不足でしょ?
はい、ボクのことですね。

TPOにあわせてイヤホンやヘッドホンを使い分けているユーザーであれば、すべてを買い換えるのはコスト的に負担が大きすぎるでしょ?
はい、ボクのことですね。

音の良いイヤホンやヘッドホンを使いたいけど、ポータブルアンプを使うほどにはこだわってないし荷物も増やしたくないユーザーも少なくないでしょ?
はい、ボクのことですね。

そんなニッチなユーザーであれば『AGPtek Bluetoothマルチポイント送受信機』は試していただきたいガジェットです。


 


普通のイヤホン・ヘッドホンをBluetooth化するレシーバー『AGPtek Bluetoothマルチポイント送受信機』

UPDATE: 2016.10.10
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