WayTools社は……というか、そもそもWayToolsは会社として成り立っているのかすら不安にもなったし、やっぱりKickStarterはじめとしたクラウドファウンディング案件発祥のプロダクトは生産ラインが安定して市場に通常出荷されるようになってから買うほうが、山師の父が唯一この身に刻みつけてくれた“先物買いの銭失い”という教訓は本当だったんだ！という天空の荒れ城も瓦解しちゃうような気持ちを叫ばないで済むのかもしれないけど人柱の血が騒ぐからしょーがない。
ちなみに送料込13,000円なBluetoothキーボードを2月に発注したら5月には発送の予定が7月になっても未定な状態で待つのにも飽きたわけです。

そんな次第ですけどBluetoothなキーボードは必要としているボクだったので、次は店頭に並んでいる現行機から選んで購入してやる！と鼻息も荒くなっていたわけですが、なんかどれもパっとしないし他人が持ってるようなの買っても面白くない病に大脳を侵食されているボクでもあるので、比較的新しい製品でユーザーレビューも少ない製品をAmazonで物色し始めたりしたところで見つけたのが今回購入したiclever社のBluetoothキーボード『IC-BK03』なわけです。

買って届いて使ってみて、さすが三つ折りキーボードはキーピッチもなかなかの大きさなので使いやすいし、キーストロークもそこそこあって打鍵感も悪くないし、Bluetoothの認識も開いたら即起動な感じで反応良いじゃん！とお気に召したボクであったので、Twitterに「これ悪くない！」と自慢気にツイートしたところ「上海問屋？」というなにそれ違うわよと思いつつレスしたら「似てるけど……違うか……」というレスが返ってきたから確認してみたところ。

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なにこれOEM？なくらいにそっくりじゃん！っつーかロゴないから上海のほうが良いじゃん！セミハードケースとか上海のほうが良いじゃん！ケースがタブレットやスマートフォンのスタンドになるとか上海のほうが良いじゃんかあああ！という不遇なボクの心境を逆なでするようにお値段も大差ない。

そんなワケでBluetoothキーボードに何か恨まれているのかもしれないと悲しみに打ち震えるボクという末路であるわけですが、オーナーの心情とは関係なくモノは良いキーボードなのでざっくりとレビューします。

キーピッチ（キーの中央からとなるのキーの中央までの距離）はこんな感じ。
比較しているのはMacBook Pro 13インチ Retinaです。
さすがにIC-BK03のほうが小さいですけど、それほど時間もかからず慣れるのでブラインド入力するのにも苦労はないはず。
数字の部分が小さいので経理処理みたいな作業には向かないけど、モバイルキーボードで経理処理する人もいないでしょうから、あまり大きな問題にはならないと思います。

キーストローク（キーを押し込める深さ）はこんな感じ。
これも比較しているのはMacBook Pro 13インチ Retinaです。
もちろんIC-BK03のほうが浅いですけど、入力している感覚を得るには十分なストロークがありますし、モバイルと言えどもメカニカルキーボードじゃないと認めない！という方はEneBRICKとMajestouchでも購入してスタバでスッターン！と音高らかにEnterキーを叩くのが良いと思います。

日本語入力にも対応はもちろんしてますし、ボリューム調整とかソフトウェアキーボードの非表示化とか、モバイルキーボードの基本的な機能は網羅されていると思います。

残念な点としては巾着ケースではスマホスタンドに成り得ないので、別途スタンドを用意する必要がある点ですが、ポジティブに考えてみれば巾着ケースのほうが薄くて軽いはずなので、モバイルで“小さく軽い”は絶対正義の信条を満たすことはできるわけです。巾着えらい。
スタンドはPP素材のカード型にすれば5g程度のモノなので、これを巾着内に同梱すれば絶対正義は揺るがないはず。
いずれも上海問屋モデルを持っていないし比較したくもないから希望的予測でしかないけど、絶対正義なはず！

本体はアルミ合金のシャシーなので、開いた状態で片手持ちしても反ってしまう心配がありません。
折りたたみ式キーボードだけど、持ったまま入力できるのは便利！かもしれないけど、その場合はスマホなりタブレットも片手で持たないと見えないのではないかと思うので片手持ちで入力することはないかもしれない。
いや！ふとももにキーボードとスマホを乗せた状態、すなわち「街の片隅で膝をかかえて丸くなってる子がいると思って心配してみたらキーボードとスマホでなにか入力してるわよ！」な状態であれば実用的なアルミ合金の硬さ！

さて。
全体的にネガティブな吐露の多い今回ですが、製品自体は本当に良くできています。
買ってから、微妙なパッケージの違い（しかもソッチのほうがボクの好み）を突き付けられた恨みと悲しみがまだ癒えていないだけなので、購入の際は好みのパッケージを選んでいただくのが良いと思います。

上海問屋 | 楽天市場