2014年12月後半から2015年12月前半くらいまでに販売された単巻もしくは初巻のコミックスから、特にオススメの10タイトルをご紹介。
掲載順に意味はまったくありません。
幕末に活躍した隻腕の剣客、伊庭八郎を少年期から描いたマンガです。
新撰組ほど有名ではないのかもしれませんが、しかしその苛烈極める生き様に惚れた人は少なくない伊庭八郎が主人公のマンガです。
やたらキラキラしたアイドル的イケメンマンガではなく、気骨溢れ筋肉のふくらみや骨の軋む音まで聞こえてきそうな劇画調で、伊庭八郎やっぱりかっこいいとか惚れ直すこと間違いない作品です。
かっこいい伊庭八郎、漢を感じられる幕末の志士を読みたければ、ぜひ手にして欲しい作品です。
主人公は稀代の詩人、中原中也。
中原中也という名前でイメージする人物像が明確なほど、第1巻で描かれている中原中也には物足りない部分を感じてしまうでしょう。
でもそれは結果としての天才・中原中也を知っているからこその人物像だと思わずにいれません。
この作品の中心となるのは中原中也、後に文化人として名を遺す小林秀雄、そして女優 長谷川泰子。
自己の中の葛藤に苦しみ続ける男。
突然現れた超えることのできない壁に苦しみ抗い続ける男。
そのふたりの間で揺れ続ける女。
第1巻ではまだこの奇妙な三角関係のなれそめまでしか描かれていませんが、これからが大いに楽しみな作品です。
中原中也が主人公の前述作品とはかわって、芥川龍之介や内田百閒など、夏目漱石のお弟子さんたちが織り成す、なんとも柔らかく穏やかな雰囲気を楽しめる作品です。
もちろん(特に芥川などは)その内面に深い狂気を持っている作家であり、作中でもヒュッと冷たく切れるような空気が流れますが、彼らにもこうした青春時代があったんだろうなと優しい気持ちにもなれるマンガになっています。
とにかく内田百閒好きには読んでもらいたい作品です。
もし、マンガに対して明確な起承転結、躍動や興奮などの非日常感を求めるのであれば「コトノバドライブ」はつまらない作品に感じるでしょう。
作者に多彩なひきだしを求めてしまう方はマンネリに感じてしまうでしょう。
芦奈野ひとしの作品はそれ自体に特長的な変化はなくても、彼の作風だからこそ得られる感覚があって、その感覚はとても繊細でバランスの良いものです。
とある5分に描かれている、繊細で、静寂で、おぼろげな、日常と非日常の狭間にある心地よさを感じていただきたい作品です。
とにかくクロエがかっこいい。
マナーとかモラルとかいろいろあれこれ作法として言う人はいるけど、それは相手に不快感のほうを強く与えてしまうことも多々ありますよね。
クロエは違います。
クロエの言葉はえらそうだし、作法としてはおぼつかない部分もあるけれど、他人との関係性の中でもっとも大切にするべき部分とは何か。
それをちゃんと心で理解して言動に表すことのできるクロエはかっこいい。
不注意で飼い犬を死なせてしまったことを「この犬は君が殺したようなものだ」と正面から獣医師に射られ、それまで「なんとなく」だった少年のなかに確かな方向性を指示したことで始まる、その少年を主人公にした獣医を目指す少年少女たちの群像劇です。
人とペットの共存というテーマはいままでもたくさんの作品で描かれてきているし新鮮さに欠けますが、淡々とした作風のなかに織り込まれた心理描写などが印象に強く残る良作のひとつです。
麻生さんは虫が大好きな派遣社員の女性。
虫が好きすぎて、驚く方法で社内に(こっそり)持ち込んで癒しにしているムシオタクな女性。
という設定だけであればシュールな作風に感じられてしまいそうだけど、なぜか読後感がとても穏やかな気持ちになれるのです。
複雑で難しい人間関係だって、自分に強い芯があれば(それが例えばムシオタクという芯だとしても)人は強く優しくなれるのかもしれない。
1831年イギリス生まれの女性冒険家、イザベラ・ルーシー・バード。
1878年6月に東京を出発して長野、新潟、日本海側を抜けて1878年9月に北海道で旅を終えた軌跡をまとめた本「日本奥地紀行」を題材にした作品です。
日本奥地紀行に記された日本の景観、文化、民族については肯定的な面もあれば否定的な面もあり、その内容は不快に感じる人がいるかもしれません。
しかし、マンガというカジュアルな表現に転換されることで読みやすく受け入れやすくなっているし、なにより難しく考える必要もなく面白いのです。
マンガ好きにはもう説明の必要もないほどに発売する短編集がどれも傑作と評価されている九井諒子の初連載作品『ダンジョン飯』
なんだよグルメマンガかよ、と落胆することなかれ。
ドラクエやファイナルファンタジーをプレイしたことある人はたくさんいると覆いますが、あのプレイヤーたちの食事ってどうしてるか疑問に感じたことはないですか?
このマンガは、そのずーっとずーっと先にあります。
昆虫食?あまい。
バイオプラント?ぜんぜんあまい。
ダンジョンには、モンスターには、次世代の資源問題や食糧問題の解決するカギが秘められているのです。
今年発売されたコミックのなかでも、ボクがもっとも笑いに笑って絶賛オススメしたいのが、沙村広明がその才能のすべてを発揮してくれた本作『波よ聞いてくれ』です。
昨年発売された「幻想ギネコクラシー」もシュールで愉快な構成でしたが、本作は時事ネタや風刺ネタを織り込みつつ、人間の関係性や葛藤をおおげさにデフォルメして笑いに昇華している様は、まるで寄席で見る演目のような完成度。
沙村広明と言えば「ブラッドハーレーの馬車」や「春風のスネグラチカ」といった作風の印象があって苦手という人でも、本作なら笑いながら読めること間違いないです。
いちおしのマンガ10選!鰐ノート版『2014年、このマンガがスゴイ!』
2014年中に初巻もしくは単巻が発売されたマンガの中から、カテゴリフリーで舌を巻き膝を叩き腕が唸って腹が捩れたものを10作品ご紹介です。今年も良作ばかりで選ぶのに苦労したわー。
meganews-themeのカスタマイズ備忘録です。 (1)インデックスページのカスタマイズ
2011年製MacBook Proの延命を目的にHDDを『SanDisk Ultra II SSD(240GB)』へ交換しました
SDカードやCFカードはずっとSanDiskしか使っていないし信頼もしていないボクなので、SSDだってもちろんSanDiskを選ぶことに躊躇はありません。
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主に1万円以下のイヤホンを渡り歩いてきたボクがオススメする、今購入可能なイヤホンたちです。 Amazon等通販サイトでの実売価格でグレードを分けています。
本格フレンチレストランを併設したワイナリーです。 他の勝沼ワイナリーとは雰囲気が違ったヨーロッパを感じさせる佇まいが面白いですよ。