crocodile notebook

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たまにはちょっと小難しいことも書いてみようかと思いました。
どうも、鰐です。

東京アメッシュ、便利ですよね。
夏場なんか特に大事です。
でもずーっと眺めてるわけにもいかないし。
気がついたら雨はすぐそことかちょっと悲しい。
自宅から20kmの距離まで雨雲が接近してきたらお知らせ欲しい!とか思うわけです。
この20kmとかの距離感も結構重要。
何分で戻れるかとかで洗濯物の悲しみも変わるわけです。

iOSアプリなら通知機能もあるようですが(adOnの有料機能です)
どうせならgrowlやメールで通知されたほうが便利なわけです。
汎用的になりますからね。

ってことを実現できるのが『ameshd』です。
ただし、インストールはちょっと手間。

以下はMacOS10.7.1 Lionでのインストール方法です。

Xcodeのインストール

Mac App StoreからXcodeをインストールします。
ダウンロード後にインストーラが起動しますので画面に従ってください。
インストーラが立ち上がらない場合は、アプリケーションフォルダの中にある『Install Xcode』を実行します。

インストール完了の画面がでたら完了ですので、Xcodeは終了させてください。

growlのインストールとgrowlnotifyのインストール

growl自体はインストールしている方が多いかと思いますが、ここでは追加機能の『growlnotify』を利用しますので、これを追加インストールします。

Growlから最新バージョンをダウンロードします。

ダウンロードしたパッケージを開いて(1)からインストールします。
完了したら(2)をクリックして開きます。

フォルダの中にある『growlnotify』を開いてインストーラを実行します。

インストールが完了したら『システム環境設定』にある『growl』を開いて『growlを起動』を押して『ログイン時にgrowlを起動』にチェックを入れます。

これでコマンドライン(ターミナル)からgrowl通知が可能になります。

必要なプログラムのダウンロード

ameshdから最新バージョン(ameshd-0.2.0.tar.gz以降)をダウンロードします。

Gaucheから最新バージョン(0.9.2以降)をダウンロードします。

giflibから最新バージョン(giflib-4.1.6.tar.gz以降)をダウンロードします。

ダウンロードしたファイルをクリックして解凍します。

次にまず確認したいのが『ユーザー名』です。
フォルダを開いた時に左側に並ぶアイコンの中で、家の形をしたアイコンについてる名前です。

『アプリケーション』→『ユーティリティ』→『ターミナル』を起動します。
起動したら『cd /User』と入力して実行(enterキー)します。

実行結果でいくつか名前(フォルダ名)が表示されますが、そのうちのひとつと家アイコンの名前が一致してると思います。
以後『 [USER] 』を書かれた部分には、この名前が入りますので適宜読み替えてください。

Gausheのインストール

ここではあくまで『gausheを利用して実行する』だけですので、説明は省きます。
気になる方はググって調べてください!

『cd /User/[USER]/Download/Gauche-0.9.2』と入力して実行します。
0.9.2以降のバージョンをダウンロードした場合は適宜フォルダ名を書き換えてください。
ターミナルに表示される行の左側が『Macの名前:Gauche-0.9.2』になってればOKです。
(Gauche-0.9.2フォルダを開いている、という意味になります)
別のフォルダになっている場合はフォルダ名を確認してもう一度実行してください。

『./configure』と入力して実行します。
しばらく画面に意味不明な文字が流れますので、完全に止まったら次に進みます。
『./make』と入力して実行し、また止まるまで待ちます。
『sudo ./make install』と入力して実行します。
パスワードを聞かれますので管理者ユーザのパスワードを入力します。
画面が止まった最後の方に『ERROR』などの文字がなければ完了です。
(ERRORの対処はケースバイケースなので…)

giflibのインストール

『cd /User/[USER]/Download/giflib-4.1.6』と入力して実行します。
4.1.6以降のバージョンをダウンロードした場合は適宜フォルダ名を書き換えてください。
フォルダ名を確認して間違いなければ、これも『./configure』『./make』『sudo ./make install』と順に実行します。

ameshdのインストール

通常のフォルダ画面(デスクトップでCmd+Shift+H)から[USER]のフォルダを開いて『ameshd』フォルダを作成し、解凍したameshd-0.2.0フォルダから『ameshd』をコピーします。

geocodingにアクセスします。
検索フォームにチェックしたい場所(住所や建物名)を入力して検索します。
チェックしたい場所ってのは、例えば自宅とかですね。

東京駅を検索した場合はこんな感じ。
ここで確認できる『経度・緯度』が必要になります。

ターミナルに戻って『vi /User[/[USER]/ameshd/ameshd』と入力します。
ターミナル内のテキストエディタになります。

カーソルキーの ↓ を押して38行目まで下げます。
;;
;; Configurable variables
;;
が目印ですよ。

(define position-x ここに経度を書きます)
(define position-y ここに緯度を書きます)
(define radius チェックポイントから何メートルの距離に雨雲がきたら通知するか指定します)
(define ameshd-dir “/Users/[USER]/ameshd/”)

そのまま58行目まで下がって…
(define mail-to “you@mail”)
この行に通知したいメールアドレスを入力します。
i.softbank.jpアドレスを指定すればiPhoneのプッシュで読めますよ!

入力したら『Shift+Z(2回)』で保存します。

これで準備完了です!
おつかれさま!

実行しよう!

ameshdをクリックするとターミナルの画面が表示されて実行します。

/Users/[USER]/ameshd/ameshd ; exit;
[Macの名前]:~ [USER]$ /Users/[USER]/ameshd/ameshd ; exit;

こんなメッセージなら無事成功です!
これ以外のメッセージ(not foundなど)が表示されたらエラーなので、何かが足りてません。

そして雨が近づいてくると…

growl通知!いやんシンプル!

ameshdの止め方

ターミナルで『ps -ax | grep ameshd』と入力します。
例えば『97734 ttys000 0:00.80 gosh /Users/[USER]/ameshd/ameshd』などと表示されます。
左側の5桁の数字がポイント。
この数字は毎回変わります。
プロセスIDを言います。
このIDでameshdが管理されてるわけです。
これを止めます。
『kill [プロセスID]』です。上記の例なら『kill 97734』です。
これを実行するとameshdの画面は『プロセスが完了しました』と表示されます。
これで終了です。
もしくはMacを終了させたりログアウトしても止まります。

面倒だけど確実です

とにかく突然の雨は本当に困るわけですよ。
雨雲が来そうだ!ってわかるだけで、だいぶ避けられる悲しみがあるとおもうんですよ。
導入はけっこうな手間ですけど、そのメリットは充分だと思うんです。

おくさん、いかがですか?

ameshed – Link http://www.rhymester.net/~naohiro/ameshd/


東京アメッシュからピンポイントで雨を通知する『ameshd』を試してみた

UPDATE: 2011.08.18
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