SOUTHERN FIELD INDUSTRIES

埼玉県比企郡の自然豊かな土地で、ご夫婦にてハンドメイドしているブランド。
ブランド立ち上げ前の十数年、お父上の元で競馬用品の製作工場で技術を培われたとのことです。
その頃に身につけられた「手仕事の大切さと素晴らしさ」
それがご自身のブランドでも「丁寧で手抜きの無い、手間や時間、労力を惜しまない真面目なものづくり」として現れています。

製品はワックスキャンバスと革を使った製品。
どちらもオールドクラシックな素材ですが、作り手の姿勢が如実に出てしまう素朴な素材でもあります。

いちどに作られる数は決して多くはないと思います。
その分、ひとつひとつがとても大切に作られています。
大切に使いたいと思える製品になっています。

そんなSOUTHERN FIELD INDUSTRIESのトートバッグを購入したのです！
期待以上に良いトートバッグで嬉しい！

購入したのはターコイズブルーとタンのコンビネーションになっているトートバッグ。
外生地は目の細かい（柔らかい）11号ワックスキャンバス。
内生地は目の粗い（硬い）8号ワックスキャンバス。
この2つの生地を合わせることで、ワックスキャンバスでも丈夫で表面の手触りがよいのだと思います。

ワックスキャンバス独特の匂いは若干ありますが、服に移るほど強いものではありません。
目立たないところを擦ってみましたが、色移りもありませんでした。
このへんが《国産上級ワックスキャンバス》のアドバンテージなんでしょうか。

内側にはポケットが2つあります。
1つはフラップになっていて（写真）1つは縫い付けて固定されています。
ポケットに入っているのは「宇宙兄弟」の単行本です！
内ポケットはどちらもこれくらいの大きさになります。
固定されているポケットはボタンで閉じることができますよ。

手提げ部分は厚さ4mmのベジタブルタンニン成牛革にコバ塗装仕上げが施されています。
カシメは手打ちされていて、革を挟むことで緩みにくくなるんだと思います。
手提げの革は裏側も丁寧に塗装仕上げがされていて、毛羽立ちもほとんどありません。
側面が黒く塗ってあることで実際の4mmより薄く感じられ、繊細な印象を与えてくれているように感じます。

このへんの仕上げには馬具で培われた技術がそのまま活かされているのでしょうか。
細かい部分に丁寧な仕事を感じて、とても印象が良いのです。

底面は手提げ部分同様にタンニン仕上げされた革になります。
ブランドロゴ「SFI」が押されているのがポイント。
このトートバッグでもっとも気に入ったのが、地味ですがこの底面の仕上げ。
内生地が内側全面を覆っているのです。
厚い8号ワックスキャンバスと革のコンビがあってこそだと思うのですが、このトートバッグは立ちます！
1枚目の写真。
実はトートバッグの中にはなにも入っていないんですよ。
とても丈夫でしっかりと作られているのが、この底面の仕上げにこそもっとも感じられると思うのです。

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