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Internetには無数の情報が公開されています。
しかしその中には閲覧を制限しているものも少なくありません。
ユーザー認証を施しているものもあれば、IPアドレスで国などを判別して規制しているものもあります。
ユーザー認証であれば有償情報などの差別化を行っているとも考えられるので、これを非難する人も少ないでしょう。
しかし、国などで得られる情報が規制されることにはどうでしょうか。

自国でのみ公開されている情報が正しいとは限りません。
他国へ公開していない情報に重要なものが含まれていないとも限りません。
情報は取得した上で真偽を判断するのがもっとも大切です。
そこに国や民族的なバイアスでフィルターを施すことは、ボクは是として受け入れることができません。

Tor Browser BundleはそうしたIPアドレスでの制限に対して、自身を偽装してアクセスを可能にするツールです。
Firefox Portableをベースにしているので、USBメモリなどにインストールして使うことが可能です。

Windwos版Firefox Portableを利用したTor Browser Bundleは既に公開されていました。
今回、MaxおよびLinux用Tor Browser Bundleが公開されたのでご紹介です。

使い方は簡単。
インストールは必要ないので、ダウンロードしたファイルをUSBメモリーなどにコピーします。
これを起動すればOK！

起動後にこの画面が立ち上がります。
諸々の設定はここから行うことが可能ですが、基本的には初期設定のままで使えます。
細かい設定方法についてはWindows版と同じですので、解説サイトを参照してください。

偽装したIPアドレスが記載されたトップページが表示されれば成功！

そしてTor Browser Bundleを使う際の注意事項。
それは『パスワードを必要とするサイトへはアクセスしない』ことです。

Tor Browser Bundleの仕組みを簡単に説明すると『IPアドレスを偽装するサーバを中継』しているだけです。
これをProxy（プロキシ）サーバと呼びます。
Proxyとは『代理』という意味です。
あるWebサイトのデータを読み込む際に、いちどProxyサーバが読み込んでからTor Browser Bundleに渡します。
そのため、Webサーバ側は『Proxyサーバからのアクセス』を『ブラウザからのアクセス』と勘違いするわけです。

パスワードなどを入力するサイトの場合、IDやパスワードを『Proxyサーバに渡す』ことになります。
その結果に考えられるトラブルは、ちょっと怖いですよね？
最悪のトラブルを回避するためにも、こうした行為は行わないように注意してください。

身近な使い方であれば……
EMOBILEルータやソフトバンクモバイル、KDDIの回線から2ちゃんねるに書き込みしたい場合などですね（笑
もしかしたら規制されてる回線でも書き込みできるかもしれません。

すべてのサイトに対してこの方法が有効というわけではありません。
Proxyを利用した場合にもアクセスを遮断するようフィルタリングしているケースもあります。
必ずアクセスできるわけではないので、そこは十分な配慮を持って利用してください。
　
　

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