嫁が使ってるイヤホンが断線したので、少し早いクリスマスでイヤホンをプレゼント。
リクエストは『ピアノやバイオリンが美しく鳴って小さい音もちゃんと聴こえる』イヤホン。
そこで今回セレクトしたのがヤマハのEPH-100。
オンライン直販でしか購入できないため、試聴もできないという若干ギャンブル的な製品。
ボクは縁会って以前に試聴させてもらえたのですが、そのときの印象が要望に近いものだったのです。
YAMAHAと言えばバイク!とかボート!とか趣味によって印象も様々かもしれませんが。
やはりピアノやギターを始めとする楽器のトップブランド。
そこのイヤホンですから、トップに刻まれたYAMAHAのロゴもちょっと誇らしく感じたり。
イヤーピースはLL/L/M/S/SSの5サイズが添付されます。
成人女性ではSかSS、成人男性であればMかLサイズがちょうど良いと思います。
遮音性はとても高く、地下鉄でも騒音のほとんどを防いでくれます。
そのためボリュームを抑えめにしても十分に聴こえます。
もちろん音漏れも殆どありません。
特徴的な形をしたイヤホンです。
まるでピストンのようで、ヤマハらしいデザインだなあとも思ったり。
アルミ成形のボディは質感も良くプラスチックのイヤホンとは比べ物にならないですね。
Bang&OlfsenのA8よりもアルミの感触は良いです。
ケーブルは若干細く柔らかいので断線の不安が少しあります。
そのためなのか、ケーブルの絡まりを防ぐ仕組みが備わっているのが日本製らしい心配り。
ものすごく簡単な仕組みですが、効果は確かにありますよね。
添付のキャリーケースと併せて使えば断線のリスクはかなり低減できると思います。
肝心の音質は、さすがヤマハと言った感じ。
ピアノやバイオリンはもちろん、ベースやギター、ドラム。
アコースティックな楽器はどれも美しい音で再生されます。
反面、電子音的なものやディストーションなどのエフェクターを通した音は苦手に感じます。
ジャンルで言えばクラシックやジャズ系は得意で、JPOPやダンスミュージック系は苦手な感じ。
Live At Gloria Chapel – The Great American Songbook – 畠山美由紀
Thenessee waltz
畠山美由紀の低域から高域へと伸びる声を堪能できます。
サ行がささるようなこともないので高域で聞き疲れることもありません。
低域も必要十分以上によく出ていて、ウッドベースから出るわずかな弦のビビりも聞こえてしまいます。
メロディのメインパートを奏でるピアノ、ピアニッシモでもきちんと音が独立して響いてきます。
続くthat old feelingでも軽やかなスイングジャズが心地よく聴けます。
thenessee waltzより明るく歯切れ良く歌う畠山美由紀の声も存分に楽しめすよ。
music & me – 原田知世
くちなしの花
原田知世の特徴的なやや掠れた声と呼吸が、すぐ近くで聞こえてくる感じにゾクゾクしちゃう。
ギターの音はきれいに響くがベースは若干こもり気味かな。
濁ってると感じるほどのこもりではないから、曲を邪魔するほどではないです。
他の曲でも同様だけど、エレキギターやエレキベースなどで少し強めにディストーションをかけていると音がこもりやすくなるかも。
原田知世の声が好きな人に、このイヤホンはなかなか良いかもしれません。
オールトの雲 – 柴田 淳
なんかいいことないかな
柴田淳のビブラートってもっと大味なイメージだったのですが、このイヤホンで聞くととても上品。
ただちょっとギターやベースの音が強く歪んで聞こえます。
ただ、ロック的な曲構成であればこれくらいの音で鳴る方がライブに近い響き方かもしれない。
柴田淳の声質とメロディやリズムとのアンバランスさが面白いですね。
JPN – Perfume
レーザービーム
曲全体が落ち着かない感じ。
左右のドライバーから出た音が頭の中でふらふらして、低位が定まらないように聞こえます。
原因はベースラインなのかな?ブリブリ鳴っている音。
歪みの大きなラインがあるとこのドライバーは苦手なようです。
このイヤホンで様々な音が複雑に絡み合う曲を聞くと、頭が疲れるのが良くわかりました。
Born This Way (Japan Standard Version) – Lady GaGa
born this way
出だしの低く歪んだドラムパートがものすごくこもってしまいますね。
その影響で中域がほとんど掻き消えてしまってます。
Lady GaGa自身の声もとても不安定に揺れて聞こえちゃう。
こうした曲調の音楽には適さないイヤホンということなんでしょう。
1曲通して聞いていられませんでした……。
Re-clammbon – EP – クラムボン
re-folklore
イントロのギターから鳥肌モノです。
こうしたシンプルな楽器構成で音をしっかり響かせる曲だと、このイヤホンは実力を発揮できるようです。
印象的なのが最初のAメロが終わってドラムが入ってくるところでのシンバルの響き方と余韻。
この曲の世界観をグっと引き立てます。
ボーカルの少しか弱い声の抜き方も味わい深く、曲全体がとてもうまくまとまって聞こえます。
最近のダイナミック型ドライバーは本当によく鳴りますね。
バランスドアーマーチュア型のほうが高級機の定番なので高音質な印象ですが、なかなかに負けていません。
むしろダイナミック型のおだやかな音色はそのままに、音質も十分に上質なこのイヤホン。
ヤマハのオンライン直販で¥14,800円ですのでコストパフォーマンスはとても高いと思います。
ただしJPOPやハードロックなどをメインに聴く方にはオススメしません。
そうした方は値段のこなれてきたImage X10などが良いと思います。
クラシックやジャズ、アコースティック編成なバンドで女性ボーカル。
そうした曲を主に聴く方ならば、ちょっと試してみてはいかがでしょう?
YAMAHA EPH-100
YAMAHAオンラインストア
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