ここ数年、花粉症のシーズンになると鼻よりも目と喉にダメージをくらって、「見えにくい」「声が出ない」など「鼻づまりによる集中力の低下」以上の致命的な実害に苛まれているボクなので、車内環境に花粉が蔓延することでの事故に至ることを危惧し、これはもう効果あればモウケモノという心持ちで車載用空気清浄機の導入を決意したわけです。

でも車載用の空気清浄機と言えば、プラズマで空気中のアレルギー物質を除去とでも言いたいっぽい製品が目立ちますが、プラズマクラスタの効果は菌やウイルスに対しては不活性効果があっても、花粉やPM2.5には効果がありません。
ニオイだけならオゾン消臭でもすれば違う雰囲気の臭いになるのかもしれないけれど、ボクの死活問題はニオイではなく花粉、そしてPM2.5なので、クラスタっちゃうプラズマではたぶん死期は遠ざからない。

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そんな苦悩を抱えつつamazonで見つけたのが『Philips GoPure2』であり、その後継機であるらしい『GoPure Compact』なのです。
なにが良いってフィルター式という、単純にして圧倒的にわかりやすい構造であり、おそらく花粉やPM2.5などの除去においては唯一と言えるほどの対策ではないのかと思う程度に信頼できるから。
とにかく空気をガンガン吸い込んで、不要なものはフィルターに吸着させて、キレイな空気だけを排出する！という単純明快すぎる仕組みを気に入ったわけです。

吸気効率は2段階。
『強』の吸引の場合は音も大きくなりますが、とにかくガンガン吸い込んでるぜ！というのが伝わって来る吸引力です。
前を走るトラックの排気臭が車内に入ってしまった場合にも、GoPure Compactを『強』モードで15分ほど動かすと臭いも気にならない程度に緩和されます。
『弱』にすると音は静かですが、いちどきれいになった車内環境を維持するには十分な空気清浄化能力を発揮してくれるので、常用するには『弱』モードで十分です。

効率的に空気清浄するコツは、空気清浄器が花粉やPM2.5や埃をどんどん吸い込めるように車内の空気を動かしてあげること。
そのためにはエアコンの送風を併用するのが効果的なのですが、外気取り入れで花粉やPM2.5が流入したら無意味なのでエアコンのフィルタにも花粉やPM2.5などを吸着するフィルタが備え付けられているのが望ましく、もしくは車内循環でエアコンを使うのが良いです。

GoPure Compactの設置場所は自由度が高いのですが、空気清浄機ですから『できるだけ広い空間を確保できる場所』が望ましいですね。
広い場所であれば空気の流れが作りやすいので、より効率的にアレルギー物質を吸収・吸着することができるようになります。

できるだけ広く、スイッチに手がとどく場所に設置するのがベストです。
カタログではヘッドレストの後ろに取り付ける例が描かれていますが、ココに取り付けると『強弱』の切り替えが手探りになってしまうのでオススメしません。
ボクは後部座席のココに取り付けました。

後部座席に人が乗る際は、このように倒して使う機会もある部分ですが、ベルトで固定しているだけなので場所を移動させることも容易です。
添付されているベルトは車載で利用するには十分の長さがあると思いますが、足りない場合は100円ショップなどで買える薄くて安いベルトを転用しても良い感じです。

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フィルターは3層構造になっていて、プレフィルターは髪の毛やペットの毛のような大きな粒子を、HEPAフィルタは空気中の微生物、ほこり、花粉のような細かい微粒子を最大99.9％除去します。
もっとも細かいHESAフィルタはPM2.5、ホルムアルデヒド、ベンゼン、トルエン、揮発性有機化合物のような微細な物質を除去するフィルター。

フィルターは交換式ですが、1日の乗車時間や、車内での過ごし方などで具体的な交換時期は利用状況でまったく異なってくるので、定期的にフィルターの状態を確認しながら使用する必要がありそうです。
我が家は週末にしか乗車しないので毎年交換すれば大丈夫だろうと思っていますが、車の大きさや乗車人数などでフィルターの汚れ方はかなり違ってしまいます。

メンテナンスがすこし手間になってしまうフィルター式の空気清浄器ですが、車内のような狭い密閉空間ではかなり効果が高いと実感していますので、花粉やPM2.5で寿命が縮みそうな方はワラの前に頼ってみても良いかもしれませんよ。