crocodile notebook

feedly feedburner google+ twitter facebook creative commons BY:2.1 プロフィール


Storage Servers
Creative Commons License photo credit: Storage Servers / grover_net

Gigazineによると、みんな大好きDropboxがサービス開始当初より利用してきたamazonのクラウドサービス“Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)”を離れ、Dropbox社自身で全ストレージの90%を管理していくと発表したようです。

 
自社管理して収益を守ることができるのかとても懐疑的に見てしまったので、サービス停止するまでにならなくてもプランが変更になる可能性に備えて、Dropboxに預けている重要なファイルの移動先を考えるべく、2016年3月時点でサービス提供しているオンラインストレージの年間利用料を中心に今もっとも使い易いオンラインストレージの比較検討をしてみました。

storage

オンラインストレージは利用規約を熟読して内容を理解し、アップロードしたファイルの権利などについて十分な同意をした上で利用する必要があるので『FAQなどが日本語で説明されている』こと。

アップロード/ダウンロードだけでご自身のPC内にファイルが残っていない場合、ネットワークに繋がらない状態やオンラインサービスがメンテナンス中にはファイルへのアクセスができなくなるので『PCのHDDと同期が可能』であること。

スマートフォンやタブレットからモバイルブラウザ経由でアクセスすると、OSの制約でアップロードやダウンロードが行えない可能性もあるため『スマートフォンやタブレット用のアプリがある』こと。

以上3点を満たしたオンラインストレージサービス5社の料金比較になります。

20GB以下

『Dropbox』の無料ボーナスを上限まで集めれば20.75GBにまで利用可能枠を広げることができますが、そこまで広げるのはなかなかに厳しいでしょう。
その場合、『Google Drive』の15GBが無料で利用できる領域として、もっとも広い利用可能枠になります。

ただし、オンライン上にアップロードしたいファイルが「写真」「動画」が中心の場合、『Amazon Cloud Service』は無制限に保存が可能になるので積極的に利用するのが良いです。

20GB~50GB

Yahoo!プレミアム会員やYahoo!BB会員であれば50GBまで無料で利用できます。
Yahoo!系サービスに課金していない場合、『Amazon Cloud Service』が最廉価のサービスになります。
50GBで年間2,000円はかなり安価な設定ですが、汎用的に使うにはちょっと中途半端な容量ですね。

50GB~100GB

100GBの利用枠の場合、『Google Drive』がかなり安価になります。
ドル払いになるため利用料金は変動しますが、約165円/$以下のレートであれば『Amazon Cloud Service』より『Google Drive』のほうが安価に利用できます。
利用料が変動することを嫌う方は、『Amazon Cloud Service』のほうが安心ですね。

100GB~200GB

200GBの利用枠は『Amazon Cloud Service』以外に提供しているサービスがないので比較ができませんね。
『Amazon Cloud Service』はサービスプランが細かく設定されているため、状況に応じた段階的な課金で利用できるメリットが大きいです。
しかも写真と動画は利用上限に含まれないので、実際に利用できる容量はさらに大きくなります。

ただし『Amazon Cloud Service』の利用料が優位なのは200GBまでになります。

500GB~1000GB(1TB)

『Amazon Cloud Service』は500GBで20,000円となりますが、『Dropbox』は1TBで12,000円、『Google Drive』は約163円/$以下のレートであれば1TBを20,000円以下で利用可能です。
16万画素以下の制限はあるものの、『Google Drive』も写真データは無制限に保存できるので、1TBの契約とすればDropboxよりも安価に利用できるかもしれません。

1TB以上

『Google Drive』か、ユーザー単位で課金される『Dropbox Business』しか選択肢がありません。

picjumbo.com_IMG_3750

鰐的ベストなオンラインストレージ

以前はDropbox以外のオンラインストレージは転送速度が遅く、実用に足りないことが多々ありました。
しかし『Amazon Cloud Drive』や『Google Drive』が個人でも気軽に利用できるようになったので、転送速度を懸念する必要なくなったので、必要な容量から最適なオンラインストレージを利用するべきに思います。

無料で利用したい場合、『Google Drive』の15GBがベストでしょう。
gmailなどでGoogleのアカウントを作成している方は多いと思いますから、アカウントの一本化もセキュリティ面でメリットになります。
ただし、Googleの利用規約はアップロードした写真をGoogleがどのように利用するか範囲が曖昧な部分もあるので、プライベートな写真などをアップロードするならば『Amazon Cloud Service』を利用します。

有料利用を想定する場合、利用状況に応じた段階的な課金になる『Amazon Cloud Service』がベスト。
写真や動画の保存に多用するのであれば、ほかに選択肢がないほどに『Amazon Cloud Service』がベストです。

1TBの容量が必要な場合、料金面で考えれば『Dropbox』がもっとも安価になりますが、画像や動画はアップロードしたファイルの容量に加算されない『Google Drive』なら実質的には1TB以上の利用が可能になるので、1TBの利用であれば『Google Drive』がベスト。

もし1TB以上の利用が必要な場合は『Dropbox Business』を最少の5ユーザーで契約するのがベストでしょう。



 
 


Dropboxからの移行先に、日本語環境で利用できるオンラインストレージ5社の年間利用料を比較

UPDATE: 2016.03.15
, , , ,




併せ読みに選ばれている
記事はこちらのようです

NASで重要なのはケースではない、ドライブだ!“家庭用NASに最適なHDD”について考えた

NASで重要なのはケースではない、ドライブだ!“家庭用NASに最適なHDD”について考えた

NASには大切なファイルを保存するからこそ、NAS本体だけではなくHDDこそ壊れにくい製品を選ぶのが大切です

複数のオンラインストレージやSNSのファイルを一括同期できるサービス『odrive』

複数のオンラインストレージやSNSのファイルを一括同期できるサービス『odrive』

無料で利用できるオンラインストレージは容量も小さいですが、それらをひとまとめにするツールを併用すれば容量も用途も広がりますよ

利用する無線LAN(Wi-Fi)に応じて起動時にマウントするNASのフォルダを切り替えるAppleScript

利用する無線LAN(Wi-Fi)に応じて起動時にマウントするNASのフォルダを切り替えるAppleScript

El CapitanにしたらMac起動時のWi-Fi接続が不安定になったので、Wi-Fi接続状態をチェックしてからマウントするAppleScriptを作りました。

dropboxとgoogle driveのどちらをメインで使うか悩んだ結果…!

dropboxとgoogle driveのどちらをメインで使うか悩んだ結果…!

機能面や価格の比較、それぞれの使い方などいろいろと選ぶポイントはありますよね。 ボクはファイルを置く・取るという基本に必要な部分からのみ考えてみました。

自宅のファイルサーバー兼メディアサーバーのNASとして『Synology DiskStation DS116』を設置しました

自宅のファイルサーバー兼メディアサーバーのNASとして『Synology DiskStation DS116』を設置しました

あえてのRaidナシ、あえてのWESTERN DIGITAL Blueで自宅にNASを導入したのですが、NASに様々なプラグインを入れて動かすには、Synology DiskStation DS116のスペックは必要最小限と言えるレベルかもしれません。

dropboxやgoogle driveから必要なファイルをより見つけやすくする「Found」

dropboxやgoogle driveから必要なファイルをより見つけやすくする「Found」

dropbox、google drive、gmailなどのクラウドサービス上のファイルをMacから容易に検索できるようにするアプリです。 とてもシンプルで機能もコンパクトにまとめられておりオススメできるアプリです。