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家庭用NASは様々なメーカーから販売されていますが、ボクのイチオシはちょっと高いけど『Synology DS215j』です。
2016年3月に後継機種『DS216j』が発売されましたが、DS-215jが購入できるあいだはDS215jをオススメします。
搭載できるHDDが1台の『DS115j』のほうが安価ですが、シングルCPUがぁ!とか、Raidがぁ!とか、USBがぁ!とか、とにかくDS215jにしておくほうが初期投資の価格差以上の価値を得られること間違いないのでDS215jを絶賛オススメします。

しかしNASで重要なのは本体の性能や機能もありますが、やはり記録媒体であるHDDの性能や信頼性こそもっとも留意すべき重要なポイントです。
だって万一HDDが壊れたら、最悪の可能性では保存しているデータが消えますから。

どんなHDDでも壊れるわけですが、それでも『統計的に壊れにくいメーカーのHDD』を選ぶことが重要になるのです。


『統計的に壊れにくいメーカー』の参考資料としたのは、バックアップサービスを提供しているBackblaze社のブログ。
Backblaze社は購入しているHDDがかなり大量でちょっと話題にもなったこともあり、バックアップサービスというHDDへの読み書きも大量に発生する事業でもあるので、これらの条件から導き出された故障率などの統計は信頼性の高い情報と言えるでしょう。

blog-drive-model-stats[1]

2013年第2四半期から2015年第4四半期において発生したHDD故障の機種別統計で、『Failure Rate』の値が稼働台数に対しての故障率の平均値になります。
低いほど故障する確率が低い、ということですね。
8TBという大容量HDDを除外すれば圧倒的にHGST社が低く、そしてその信頼を裏付けるかのように導入台数も桁違いに多いことがわかります。

ちなみにボクもHGST社を信頼していて、自宅で使っているHDDはすべてHGSTの製品です。

2015-drive-failures-barchart[1]

わかりやすくメーカー別に故障率を比較してくれたグラフがこれ。
もう圧倒的にWestern Digitalが壊れています。

とは言っても、このグラフには大きな誤解が含まれています。
HGSTは2012年にWestern Digital社の傘下企業となっているので、2013年時点で運用開始したHGST社製HDDと、今から購入するHGST社製HDDが同じ品質工程・品質管理で製造されたHDDであるかはわかりません。

しかし、現在でもHDDの単価はWestern Digital社製よりもHGST社製のほうが高いので、値段なりの品質と信頼性に期待しても良いはず!と信じてボクはHGST社のHDDを常用しています。

blog-3TB-drives-2015[1]

家庭用NASに適当な3TBのHDDで比較した結果ですが、やはりHGST製のHDDが抜き出て故障率が低くなっています。

この統計で重要なポイントは、たとえ故障率の低いメーカーであっても、100台に1台くらいは壊れるし、そこそこのメーカーなら20台に1台くらいは壊れる可能性がある、運が悪いと4台に1台の確率で壊れても不思議じゃない!という点です。
HDDが最初から内蔵されているNASはコストを抑えるために、この統計で故障率の高がメーカー製HDDが採用されていることが多々あります。

オススメの自宅NAS構成は……

ds215j

50~100台に1台の可能性で壊れるかもしれないメーカーのHDDを2台内蔵して、しかもそのうち1台のHDDが壊れてもデータが損なわれない構成(Raid 1)で作れるNASを利用すれば、データを失う可能性は大幅に下げられるわけです。
そのため重要なファイルを保存するNASは『統計的に信頼できるHGST社製HDD』を『RAID 1構成が可能でありながら比較的安価で信頼性も高いSynology DS215j』の構成を強くオススメしています。
 
 


NASで重要なのはケースではない、ドライブだ!“家庭用NASに最適なHDD”について考えた

UPDATE: 2016.03.18
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