アプリの終了をトリガーにして対象ファイルをコピーとか
…コピー中に電源落とされてアウト!
起動イメージを圧縮保存してユーザファイルはrsyncで同期とか
…ネットワークの負荷がグーン!と上がる瞬間に悲しい事がおきてアウト!
もういっそのことTime Machineで普通にやるか…とか
…バックアップまで無管理とか気持ち悪くてアウト!
どうも、辛酸なめ鰐です。
紆余曲折しまくった挙句「Time Machine使わないならiBackupが定番なのよね」と試したけど「素直に定番で落ち着くとかボクのキャラじゃないよね!」とか思ってあれこれ試してみたけどぐるり巡ってiBackupになりました。
やぁ、定番ってやっぱり理由があるんですね。
ちくしょー。
iBackupはDonation(寄付)アプリですので、基本は無料で使えます。
気に入ったら是非、寄付しましょう。
まずはバックアップ対象を決めます。
TimeMchineとの違いはココが大きくて、TimeMachineは『除外するものを入力』するのに対してiBackupは『対象を選択』するわけです。
前者は手間は少ないけどリソースを消費し、後者は手間は多いけど効率的な管理ができるのですよ。
バックアップしていないものがわかってる=バックアップしているものがわかってる、ではないですよね。
この差はバックアップを管理する上で、とても大きいと考えるわけです。
iBackupは初回のみ選択いた項目全部のバックアップ(フルバックアップ)を行い、2回目以降は更新分(差分バックアップ)のみを行います。
このへんはTime Machineと同じです。
違うのは『バックアップ元から削除されたファイルをバックアップ先で消す/残す』が選択できる!
バックアップ先HDDに余裕があれば、残すことで間違えて消した時にも簡単に戻すことができるわけです。
『環境設定』を開きます。
ここで基本的な設定を行います。
自動化は後述に回して、それ以外を…
バックアップフォルダ
バックアップ先のフォルダ名を設定します。
フォルダ名に日時を加えて、バックアップフォルダ数の上限を指定しましょう。
こうすることで「世代管理」が容易になり、バックアップファイルの肥大を抑えられます。
フォルダ数の上限は後述の自動化とのバランスになりますが10世代あれば十分だと思います。
ちなみにボクは3世代保管…
接続
LinkStation等をバックアップ先にする場合はそこへのパスを記述します。
MacOS起動時にネットワークドライブを自動マウントさせておくとログインが不要となるのでオススメです。
(自動マウントの手順はこちらを参考に)
ログ出力
これはどっちでも良いです。
出力しても見ないだろうなって人はチェックを外してOK。
でも最初の数回は確認したほうが良いかなーとは思いますけど。
Advance
ここ、大事です。
『初回はコピー(ditto)、2回目から差分(rsync)』のチェックは必須です。
毎回コピー(ditto)にすると時間もかかりますしバックアップ先も圧迫します。
『ソース先で削除されたファイルはバックアップ先でも削除する』はどちらでもOKです。
念のため残したければチェックを外してください。
もしくは『削除したファイルをゴミ箱に入れる』として、自分で削除するのもアリです。
『バックアップ先がマウントされているか確認する』『バックアップ先の空き容量を確認する』の2つはチェックしたほうが安全です。
「ソース先で削除されたファイルはバックアップ先でも削除しない」とした場合『UNIX”rm”コマンドで削除』を選択したほうが無駄が減ります。
自動化
iBackupはスケジュールでの自動バックアップが可能です。
が!
毎日何時とか毎週何曜日とか、そんな決め方なわけです。
個人で使うのに、毎日何時とかバックアップは無茶ですよね。
その辺はTime Machineの1時間ごとバックアップがちょっと便利。
そこで、毎日決まった時間に実効されるものを複製して開始時間を変更するわけです。
例では10:00〜24:00の3時間毎にバックアップが行われるようになります。
実際には自分が主に使う時間帯で1回はバックアップが動くように設定すれば良いわけです。
たとえば、毎週末に家計簿をつけてるとします。
それであれば、家計簿のバックアップは週末に実行すれば良いわけです。
平日はメールチェックとweb程度しか使わないのであれば、メールアプリとブックマークをバックアップ。
常に同じファイルをバックアップ対象にするのではなく、自分のルーチンに合わせたバックアップをスケジュールして1日の最後は全体をバックアップさせて終わったら自動で電源を切るとか。
また、アプリ本体などは再度インストールすれば済むものですからバックアップ対象から外してもかまわないって考え方もあると思うし。
MacOSの起動ディスクなんて正常に動く状態のものをバックアップしておけば、それ以降のバックアップは不要とも思えるし。
(Macのシステム全体をディスクイメージに圧縮バックアップする方法)
iBackupの利点は『フォルダやファイルの更新頻度にあわせてバックアップ頻度を調整できる』ところにあると思います。
これをうまく管理すれば、バックアップにかかる時間を短く、バックアップの容量も少ない、省コストなバックアップ環境がつくれるんじゃないかなーと。
限られたリソースを効率良く使って、安全なバックアップを!
iBackup(Donationware) Link – http://www.grapefruit.ch/iBackup/
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