今回はうさん臭いアプリにノー!と言いたい!
どうも、鰐です!
そのうさん臭いアプリとはBattery Doctor Pro。
►唯一の電池寿命を延長できるソフトウェア
►専門的な電池管理ソフトウェア
►唯一の完全な循環充電にサポートできるソフトウエア。
►完全な循環充電◄
電池の電力が20%しか残らないまで運行させ、電池医師Proを起動します。それから充電器を入れ、本プログラムが完全な循環充電を実施します。残りの部分は電池医師に任せましょう。
なんとも魅力的なうさん臭い謳い文句です。
翻訳結果がなんともうさん臭いだけで原文だと違うような気もしますが、ユーザはそんなこと気にしません。
だって日本のストアで日本語で書いてあるんですもの!
ということで、理屈を調べつつ実際に購入して数回試しつつ。
このアプリはプラシーボ!プラシーボ!
まず公式なドキュメントを確認してみましょう。
iPhoneのバッテリーはリチウムイオンバッテリーなのがわかります。
このリチウムイオンバッテリー、今ではノートPCや携帯電話など、充電式のほとんどで採用されています。
理由は軽量で高出力でメモリー効果と呼ばれるバッテリーの短命化も少ない。
ようするに、継ぎ足し充電がやりやすいのがメリットなわけです。
反面、充電にはこまかい電圧コントロールが必要で、それがデタラメだと破裂や発火の危険があります。
iPhone3GやiPodでバッテリーが膨張…という記事が数年前にたくさん取り上げられたのを覚えてる?
それほどに難しく、そして重要な部分なわけです。
本当にそんな部分を開発者が操作できるようiOSのSDKを公開しているんでしょうか?
ざっと調べたところ、使用中か充電中か、どれくらい充電されたか、そうしたステータスについてはあった。
でも、充電そのものをコントロールできるものがボクには見つけられなかったんですよね。
公式ドキュメントに戻ります。
iPhone(iOS)は充電の際に80%程度まで急速充電。
それから100%までトリクル充電を行っているのがわかります。
急速充電とは文字通りササっとガガっと充電することです。
ただしごはんを急いで食べると胃に負担がかかるように、急速充電で充電するとバッテリーに負担がかかります。
そこで、80%くらいまで充電できたところでトリクル充電というのに切り替わります。
この充電は弱い電力でゆっくりと充電する、急速充電とは逆の方法です。
トリクル充電を行うとバッテリーの寿命は延び、充電量の低下も抑えられます。
また、充電式バッテリーは自然放電が多く、100%まで充電しても放置すれば自然とバッテリーが消費されます。
この自然放電での目減りを補填することにもなります。
20%以下の状態でアプリを立ち上げ充電を開始するだけです。
そうすると急速充電からトリクル充電へと推移して、指定した時間だけトリクル充電を継続します。
仕組みとしてはiOS標準の充電そのままなわけですよ。
急速充電してトリクル充電して。
その後、指定時間になるとアラームがなって充電器を外すよう促されます。
ちなみにアラームがなっても充電状態は継続されます。
充電器を外さないと充電が止まらないというのは、充電そのものをコントロールしてない。
そういうことなんじゃないかな、と。
・おそらくiOS SDKでは充電そのものについての権限は与えられていない
・iOS自体が急速充電→トリクル充電を行っていてアプリと変わりはない
・アプリが充電終了のアラートを出しても実際には充電は継続してる
ボクは確信しました。
うん、これはバッテリー充電のログをとるためのアプリですね。
例えば毎晩就寝時にアプリを立ち上げて充電する。
何%から何%まで充電できたのか履歴を残して、バッテリーの容量をおよそ把握する。
このアプリが適切に充電をコントロールしてバッテリーの状態を良くする…なんてことはないと思います。
このアプリがなくても、20%くらいまで減ったところで普通に充電すれば同じ効果が期待できるはずです。
iPhoneのバッテリーは400回の充電で80%程度にまで劣化すると公式に説明があります。
ほぼ毎日充電するでしょうから、最長で13ヶ月程度ですね。
1%だけ充電しても80%充電しても1回なので、日に数回充電する人はそれだけバッテリーは短命になります。
ですので、バッテリーの状態を記録することは無駄じゃありません。
1年以内で相当に劣化したら、AppleCareなしでも交換してもらうことができますし。
バッテリーがどれくらい弱ってるか、買った当時よりどれくらい弱ったか。
そうした情報を管理して、充電のタイミングなどを工夫して、必要あればAppleへの説明資料にする。
そんな用途であれば、このアプリはとてもアリだと思います。
Battery Doctor Pro – お使いのバッテリー寿命の増加
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥85
iOS5のコレは使っとけとかバッテリーとかについて設定したアレコレとか
iOS5をiPhone4に入れてみました。 新しいアプリに新しい機能。 バッテリーはちょっと使うようになったので、その辺をiOS4並みに近づける一手間の参考になれば。
次期iPhone(iPhone5)とiPad miniは9月12日発表、そして9月21日発売になるか!?
次期iPhoneそしてiPad miniは9月発売になるのか!? もしそうだとしたら、9月13日は会社を休んででも予約を果たさねばならない……!
WWDC2013から見るiOS7にAppleの揺るがないデザイン哲学を感じたという雑感
噂だけで判断しちゃダメだね。そして見て感じたものをちゃんと考えてみないとダメだね。iOS7、ボクは最高に楽しみです。
iPhone5のオーディオ性能は(iPhone4と比べて)かなり向上していると思う!
移動中の音楽はiPhoneで聴くのですが、iPhone5にしてから音が違う! アンプの改善なのかコネクタの改善なのかは不明ですが、とても聴きやすい音になったのです。
iOS7を2週間使ってみて『バッテリー消費を抑えるにはコレだ!』というボク的結論
生身の世界でも人柱として認知されているボクなので、新しいiPhoneやiOSが出るたびに多くの質問をいただくわけですが、やはりダントツで多いのがバッテリーに関する質問なのです。
あえてのディスり!2012年10月23日発表のApple製品、ココがダメだろ!
「We’ve got a little more to show you」 小さくすることに拘りすぎていると、大局を見逃すことになりかねないと思いますよアップルさん!