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今年もApple信者祭りとも言える『WWDC』が無事に終了しましたね。
翌朝に内容をざっくりと眺めるようにしてるボクですが、今年のWWDCは例年以上に実がない感じ。
ハードウェアの向上は当たり前のことなので、そこに一喜一憂しても始まらない。
特にPCは常にアップデートされる製品ジャンルなわけですし。

そんなわけで今回のWWDCで注目していたのはiOSとMacOSの概要発表。
中でもiOSは機能的なアップデートがどのように行われるのか、毎年すこし楽しみなのです。

次期iOSについてはウワサで様々なことが言われてきました。
正直なところ、いまさらそこまで変える必要があるんだろうか?と懐疑的だったボクがいます。
ついさっきまでは。

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プリセットのアプリアイコンは初めて根本的にリニューアルされます。
とてもカラフルなアイコンが並ぶようになります。
こうしたデザインは公共の乗り物などでも多く利用されていますね。

右のスクリーンショットは新機能のようです。
iPhone最大の難点はバッテリーだと思います。
飛行機モードにしたり、Wi-FiやBluetoothのオンオフが簡単に切り替えできるのはかなり便利。
これだけでもバッテリー負担を抑えることが容易になります。
せっかくなのでLTEのオンオフも可能だと更に良かったんですけどね。
半透明の背景なのでアイコンがボタンの背景色のようになってしまうのが、誤認に繋がりそうでイマイチ。

iPhoneの所有層は男女ともに20〜40代が多く、若年層と高齢層では比較的少ない傾向があります。
平面的にデフォルメされカラーリングも明るくなったアプリアイコン。
見た目にかわいい雰囲気が若年層に、メリハリのあるわかりやすさで高齢層にアピールできそう。

ただ、ボクはあまり好きではない傾向なんですよね。
こうしてすべてのアイコンを並べたときに、統一感がないように感じるわけです。
しかしそれも、実際に使ってるプリセットアプリはかなり少ないので、これから次第のところはある。
他のアプリアイコンと、どのようなバランスに収まってくれるのか。
それがとても大事になってきますよね。

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iOS6とiOS7のアイコンを比較してみましょう。
見た目に大きく違うのは、角の丸まり具合と、文字の細さですね。
既存のアプリにiOS7の角丸を適用すると、かなりイマイチなアイコンになっちゃうかもしれません。
プリセットアプリのアイコンデザインを変えるのは良いですが、構図そのものまで変更するのはどうなの?
アイコンをキャンパスに描き込んでる開発者はいまごろ涙目になってそうです。

今回のWWDCでは当然に英語のみでしたから、日本語がどのように表示されるかわかっていません。
英語と日本語で太さが違ったら。
それはかなり読みにくいことになる可能性もあります。
Retinaディスプレイだからこそ、すこしの違いが大きな違和感に繋がってしまう可能性があります。

でもそこはデザインにこだわるAppleですから、きっとうまく仕上げてくれてると期待しましょう。

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メールやカメラアプリはとても使いやすそうです。
アイコンはイマイチでも、アプリの中身はとても好感をもてるスッキリ具合。
メールアプリはiOS6に比べると違いがハッキリとわかります。
Retinaディスプレイの恩恵は、こうした細い文字でこそ実感できますね。
解像度の低い液晶で表示した細い文字はボケて読みにくくなるけど、Retinaであればしっかりと読めます。
細くなることで1文字が画面を占める割合も減り、画面全体が(同じ文字数でも)スッキリと見えるし。
同じ文字量であってもスックリとして読みやすい。
これは画面サイズが小さいスマートフォンでは、かなり重要な要素になると思います。

参考:See iOS7 in Action

iOS7のプリセットアプリで採用されたアイコンデザインを『フラットデザイン』と呼ぶそうです。
従来の陰影がはっきりした立体感のあるアイコンデザインから、平面的にデフォルメされたデザインへ。
ただそれだけの違いでしかないのかと思っていましたが、実際には大幅な方向転換になるのかも。

iOS6のプリセットアプリと比べて、いちばん違うのは色の数ですね。
少ないながらも、ユーザーがタップするところと読むところの色分けが明確。
必要とする情報(文字や写真)が、いままでより明確になっている印象を受けます。
フラットデザインのフラットとは『平面的』という意味のほかに『均一・一律』の意味も重要なのかも。

『あの人はフラットな性格だよね』と評される場合、誰とでも裏表なく付き合える人、みたいな意味。
フラットデザインになったiOSも『アプリを含めたiOS全体が均一化された見た目と操作性』がポイント?
フラットデザイン=アプリアイコンのような扱われ方が多く、ボクもそんな印象を少なからず持ってました。
でも実際は、iOS全体を通して均一化・一律化されることがフラットデザインの本質なのでしょうか。

iPod touch(第4世代)がiOS7対象外になったのも、ボクはRetina非搭載が理由に思います。
RetinaでなければiOS7のデザイン思想は反映できないから。

PCと比べると利用者層が幅広くなるのがスマートフォン。
そして『直感的であること』を大事にするApple製品。
アイコンのデザインや文字のバランスまでも変更してまで実現したかったことは何か。
WWDCを通じて見せてくれた新しいiOSの姿。

いまのボクは、秋にリリースされるiOS7にかなり大きな期待と好奇心を抱いています。
はやく触りたい!

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WWDC2013から見るiOS7にAppleの揺るがないデザイン哲学を感じたという雑感

UPDATE: 2013.06.11
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