嫁が「借りてたイヤホンを壊しちゃった！」と言うのでオススメしたイヤホンがJTS IE-1。
サウンドハウスで¥3,980と価格帯としてはローグレードなカナル型イヤホンです。
マイナーなメーカーですが、これが値段以上によく鳴るんです。

嫁購入の後で私も購入しました。
そこで滅多にできない「新品とエージング後の聴き比べ」をテスト！
購入後そのままだとザラザラして低音も軽い音。
エージング40時間で音が広がって柔らかく、低域も出るようになってました。
私はエージングを80時間行ってから使い始めました。
以下はその80時間後でのレビューです。

音の広がり・解像度

１つ１つの音、特に中～低域以下が重なり気味でズンドコな曲だと篭りがちになるのは気になりますが、中～高域はイヤホンより5cmくらい外で鳴ってるように聞こえる曲もあるくらいヌケが良いのが素敵です。
human natureのコーラスは耳上の外側方で、smooth criminalイントロのドックンドックンは耳下の内側に来てる程度には広がって聞こえる感じです。
ロックやポップスには十分に思います。
クラシックなど音が複雑に組み合わさってる音楽には物足りないと思います。
もし解像度を重視するのであれば、バランスドアーマチュア型のカナルを選択したほうが確実です。

音の立体感

難点は全部の音を前へ前へと出そうとするところかな。
横一直線に楽器が並んでる？って感じに聞こえるわけです。
立体感に乏しいってやつでしょうか。
さすがにメインボーカルとコーラスのバランスが崩れるほどではないので、立体感が皆無ってわけじゃではありません。
イコライザーで低域抑えればもう少し良くなるかな？

イヤーチップとポジション

添付のイヤーチップでは私の耳だと装着のズレができて若干右寄りで音が鳴るけど、shureのスポンジなどが互換性あるようなので柔らかいチップに交換すればセンターを取れそうです。
チップは若干固いので耳に合わない場合はSONY製などに交換してみると良いかもしれません。

デザインの特徴

私は主にiPhoneと繋いでいます。
最近のイヤホンはプラグがストレートですが、このイヤホンはL型プラグなのでカバンはポケットの中で折れて断線する心配が少し軽減されるような。
ケーブルは芯線も皮膜も柔らかいものをツイストにしているのでクセが残りにくいです。
長さは上着のポケットにいれるには長いですが、ケーブルが柔らかいので邪魔にならない程度に纏められます。

外耳に入れて耳介部に納める装着方法なので、耳介部が浅い人にはちょっと向かないと思います。
ちゃんとはまらないとズレるので、当然音が悪くなります。
カナル型なので避けられない部分ではありますが、タッチノイズは多いです。
shure掛けしても少し残ります。

標準のものや1000円台の廉価なイヤホンからグレードアップするには調度良い値段と性能だと思います。
ただし、十分なエージング…理想は96時間、最低でも48時間のエージングを！

soundhouse JTS IE-1