crocodile notebook

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Raw現像のアプリによって結果はちょっと違うんですよね。
どうも、鰐です!

デジタルカメラはRaw撮影をメインにしています。
Rawで撮ると!
撮影の楽しさと!
現像の楽しさと!
1回で2度たのしめるのです!

デジカメがjpegでデータを保存する場合、カメラの中で現像処理してるわけです。
その現像処理を自分の手で行うのがRaw現像。
Rawとは「無加工(生)」という意味ですね。
カメラでは露出を1/3EV単位での調整が主だと思いますが、Raw現像アプリでは1/10以下で調整ができます。
ホワイトバランスも曇りや晴天、蛍光灯などの条件に縛られず、色温度というもので細かく調整できます。
そうして実際に見た色に近づけたり、印象的な色にアレンジすることで写真表現の幅が広がるわけです。

Rawに対応しているカメラを買うと、だいたいはRaw現像アプリが添付されてきます。
NEXシリーズの場合は「Image Data Converter」ですね。
今回はメジャー・マイナー含め、3つの市販アプリと比較してみました。

操作画面

Lightroom 4

Capture One Express 6

1_lr1_co1_dxo1_sony

DxO Optics Pro

Image Data Converter



LightroomはPhotoshopで有名なAdobeの製品です。
Raw現像はもちろんできますが、むしろ現像後の処理とストレスなく連携できるのが特徴に思います。
操作感もAdobe製品に馴染んだ方には難しくないと思いますし。
ただし、Adobe製品全般に言えることかもしれませんが、PCの性能がそのまま出てしまいます。
2009年のMacBook Pro 13″ではNEX-7のRawを現像するにはちょっと足りない感じ。
作業のひとつひとつがとても重いです。

Capture Oneはボクが愛用している現像アプリ。
どうしても贔屓目になってしまいますが、現像だけなら4本中でいちばん使いやすいかも。
Rawデータからの初期設定でも、とても自然な色合いで現像できると感じます。
もちろんMacBook ProはもちろんMacBook Air 2010でも問題なくサクサク動きます。
ただし、本当に現像だけのアプリなので、Rawデータの管理などは他のアプリが必要です。
OS X LionがNEX-7のRawに対応するまでプレビューができずにとても不便でした。

DxO Optics ProもRaw現像に特化したアプリですが、連携するDxO Film Packが面白い。
最近のカメラにはアートモード等と呼ばれるフィルターが備わっていますが。
あんな感じのエフェクトが簡単にかけられるようになります。
それも、銀塩フィルムの粒状感やコントラストを再現するフィルターなのでとても懐かしい。
現像アプリとしては過不足ないですが、ちょっと重いのが難点。
このアプリもやはりCapture Oneに慣れてしまうとMacBook Proでは厳しいです。

最後がNEX添付のImage Data Converter。
標準添付ですが基本機能はもちろん網羅しています。
カメラ内でjpegを作るのに近い結果が簡単に出せます。
色温度などを微調整すれば他の現像アプリ同様に微妙な色味を表現することができます。
メーカー標準のアプリなのでカメラ本体のアップデートやレンズの歪曲収差などにもいち早く対応するかも。
ただし、4本の中ではいちばん重くて現像には時間がかかります。

操作感としてはフィルムに慣れてる方はCapture Oneが分かりやすいと思います。
逆にデジカメから入った方にはLightroomやDxOが直感的に扱えるように思います。

現像比較

Lightroom 4

Capture One Express 6

2_lr2_co2_dxo2_sony

DxO Optics Pro

Image Data Converter



サムネイルだとちょっと違いが分かりにくいですね。
クリックすると拡大します。

LightroomとImage Data Converterはとても素直であっさりとした現像結果。
RGBの3原色どれもが程よい発色でとても上品だと思います。

Capture Oneは4枚の中ではいちばん濃厚な色味だと思います。
この写真ではちょっとRedが強いかなあと感じるところなので、色温度を少し高くするなり調整が良さそう。

DxOは明るい現像ですね。
朱色の柱も壁も白もキレイな発色に思いますが、夜の色に感じられないからすこし露出を下げたいところ。

Lightroom 4

Capture One Express 6

DxO Optics Pro

Image Data Converter



すべてRawデータの初期設定そのままで現像した結果です。
Rawデータに含まれている諸情報からアプリが判断した最適値での現像結果ですね。

LightroomとImage Data Converterはとても近い結果に見えます。
CaptureOneは露出アンダー傾向でDxOは露出オーバー傾向ですね。
また、DxOだけ若干歪んでいるのがわかります。
こうした露出や歪みはアプリ上で修正することができます。
でも修正の量が少ないほうがラクだし、好みに近いほうが色をイメージしやすいですよね。

ボクは若干アンダー気味にしてコントラストを少し強くするのが好きなんです。
そうした場合にCapture Oneがいちばん好みの色になるんですよね。
試した中でいちばん軽いアプリだったというのもあります。
写真データの管理が苦手なアプリなのでApertureとの併用にしていますが、その二度手間をしても良いですね。

市販のRaw現像アプリはどれも30日程度の試用が可能です。
jpegで撮影がメインの方は、いちどRaw現像を試してみてはいかがですか?

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OS X LionがNEX-7のRawに対応したので4種類の現像アプリを比較してみた

UPDATE: 2012.03.22
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