Shureの製品はプロミュージシャンから音楽の愛好家まで、幅広い層に人気のモデルが多いです。
カナル型イヤホンは4つのグレードがあります。
エントリーモデルの『SE215』はダイナミックドライバー型。
ミドルグモデルの『SE315』はバランスドアーマーチュアが1基搭載されたモデル。
トップグモデルの『SE425』はバランスドアーマーチュアが2基搭載されたモデル。
フラグシップモデルの『SE535』はバランスドアーマーチュアが3基搭載されたモデル。
SE425とSE535は数あるカナル型イヤホンの中でもトップクラスの音質を得られるモデルですが、とにかく高い!
エントリーモデルの『SE215』は唯一、1万円以下で購入可能なモデル。
そしてSE215 Special Edition(以下、SE215SPE)はSE215から派生したチューニングモデル。
コンシューマー向けに中低域を増やしてポップスやロックなどに合わせたモデルとなります。
ボディカラーはSE215SPEだけのトランススルーセントブルー。
ケーブルはSE215などの標準ケーブルより162cm→116cmと約50cm短いタイプになります。
120cm前後のケーブルってとても扱いやすい長さで、しかもリケーブルが可能なのが最高。
ケーブルの素材等は標準ケーブルとまったく同じです。
イヤーパッド(イヤーチップ)などの付属品はSE215と同じ2タイプ3サイズの6種類が同梱されています。
ソフト・フォーム・イヤパッドはすごく柔らかい低反発クッションのようなイヤーパッド。
ソフト・フレックス・イヤパッドは傘のような形状をしたシリコン素材のイヤーパッドです。
遮音性はソフトフォームのほうが高いですが、日常的にはソフトフレックスのほうが安全だと思います。
ソフトフォームは遮音性が高すぎる!
オリジナルのSE215と比べて『20Hzから1kHzまでの音域の範囲を2dB増』となるそうです。
この音域はドラムやベースの他、ピアノの低い音程、そしてボーカルが含まれる音域になります。
もっとも人間の耳に馴染みやすい音域を膨らましたチューニングになると思います。
Shureの製品はプロミュージシャンなどがモニターとして利用することが多い製品。
そのため、一般ユーザーが好んで使うイヤホンよりも音全体がフラットになる傾向がありました。
それに対してSE215SPEは一般ユーザーに向けてチューニングされた製品と言えますね。
中低域を増やしていても、実際にSE215と比べて聴いてみると中低域だけの変化ではありません。
低い音がしっかりと支えられることで、中高域の存在感も増しているように感じます。
ただし最高域の音はSE215よりも先に失われてしまっています。
低域も2db増えたことでのビビりやこもりは生じておらず、むしろ音に余裕があるように感じます。
ウッドベースなどが奏でる低音の余韻も、SE215より少し柔らかく響くようです。
しかしブリープテクノのような曲だと少しザラザラした低音に感じることもあるようです。
ただしこれはiPhone5+iOS6に直接繋いだ場合。
SE215SPEのパフォーマンスを最大限に発揮したい場合は、相応のDACポータブルヘッドホンアンプを繋ぐべき。
しかしLightningコネクタ対応のDACヘッドホンアンプはまだ登場していないので……
……SE215SPEのチューニングを台無しにしてるかもしれないけど。
ボクはiPhoneのイコライザーアプリ『EQu』で低域と高域を若干調整しています。
iPhoneのアンプは元々低域と高域が若干落ち込んでいる傾向があります。
そのため、SE215SPEで膨らんだ低域を少し抑え、高域を少し増やしています。
結果、ものすごく好みの音で鳴っています!
SE215での同様の音は作れますが、50cm短いケーブルが3000円前後。
トータルコストを考えるとSE214SPEのほうが安価に好みの音を実現できたわけです。
ポップスやロックに適した中低域のチューニングですが、実際にはオールジャンルに適してると感じます。
ダイナミック型のいちばん美味しい音域を、上品にセンス良く膨らましたチューニング。
もし、もっと繊細で音のひとつひとつの輪郭をしっかりと感じたい場合はSE425にすべきですね。
日常的に音楽を楽しむために必要な要素を、SE215をベースに作り直したモデル。
それがSE215 Special Edtionだと感じます。
SE215 Special Edition
via SHURE
EQu – 高品質イコライザー
カテゴリ: ミュージック
価格: ¥250
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