crocodile notebook

feedly feedburner google+ twitter facebook creative commons BY:2.1 プロフィール


Shureの製品はプロミュージシャンから音楽の愛好家まで、幅広い層に人気のモデルが多いです。
カナル型イヤホンは4つのグレードがあります。
エントリーモデルの『SE215』はダイナミックドライバー型。
ミドルグモデルの『SE315』はバランスドアーマーチュアが1基搭載されたモデル。
トップグモデルの『SE425』はバランスドアーマーチュアが2基搭載されたモデル。
フラグシップモデルの『SE535』はバランスドアーマーチュアが3基搭載されたモデル。
SE425とSE535は数あるカナル型イヤホンの中でもトップクラスの音質を得られるモデルですが、とにかく高い!
エントリーモデルの『SE215』は唯一、1万円以下で購入可能なモデル。
そしてSE215 Special Edition(以下、SE215SPE)はSE215から派生したチューニングモデル。
コンシューマー向けに中低域を増やしてポップスやロックなどに合わせたモデルとなります。

ボディカラーはSE215SPEだけのトランススルーセントブルー。
ケーブルはSE215などの標準ケーブルより162cm→116cmと約50cm短いタイプになります。
120cm前後のケーブルってとても扱いやすい長さで、しかもリケーブルが可能なのが最高。
ケーブルの素材等は標準ケーブルとまったく同じです。

イヤーパッド(イヤーチップ)などの付属品はSE215と同じ2タイプ3サイズの6種類が同梱されています。
ソフト・フォーム・イヤパッドはすごく柔らかい低反発クッションのようなイヤーパッド。
ソフト・フレックス・イヤパッドは傘のような形状をしたシリコン素材のイヤーパッドです。
遮音性はソフトフォームのほうが高いですが、日常的にはソフトフレックスのほうが安全だと思います。
ソフトフォームは遮音性が高すぎる!

オリジナルのSE215と比べて『20Hzから1kHzまでの音域の範囲を2dB増』となるそうです。
この音域はドラムやベースの他、ピアノの低い音程、そしてボーカルが含まれる音域になります。
もっとも人間の耳に馴染みやすい音域を膨らましたチューニングになると思います。

Shureの製品はプロミュージシャンなどがモニターとして利用することが多い製品。
そのため、一般ユーザーが好んで使うイヤホンよりも音全体がフラットになる傾向がありました。
それに対してSE215SPEは一般ユーザーに向けてチューニングされた製品と言えますね。

中低域を増やしていても、実際にSE215と比べて聴いてみると中低域だけの変化ではありません。
低い音がしっかりと支えられることで、中高域の存在感も増しているように感じます。
ただし最高域の音はSE215よりも先に失われてしまっています。

低域も2db増えたことでのビビりやこもりは生じておらず、むしろ音に余裕があるように感じます。
ウッドベースなどが奏でる低音の余韻も、SE215より少し柔らかく響くようです。
しかしブリープテクノのような曲だと少しザラザラした低音に感じることもあるようです。

ただしこれはiPhone5+iOS6に直接繋いだ場合。
SE215SPEのパフォーマンスを最大限に発揮したい場合は、相応のDACポータブルヘッドホンアンプを繋ぐべき。
しかしLightningコネクタ対応のDACヘッドホンアンプはまだ登場していないので……

……SE215SPEのチューニングを台無しにしてるかもしれないけど。
ボクはiPhoneのイコライザーアプリ『EQu』で低域と高域を若干調整しています。
iPhoneのアンプは元々低域と高域が若干落ち込んでいる傾向があります。
そのため、SE215SPEで膨らんだ低域を少し抑え、高域を少し増やしています。
結果、ものすごく好みの音で鳴っています!
SE215での同様の音は作れますが、50cm短いケーブルが3000円前後。
トータルコストを考えるとSE214SPEのほうが安価に好みの音を実現できたわけです。
 
 
ポップスやロックに適した中低域のチューニングですが、実際にはオールジャンルに適してると感じます。
ダイナミック型のいちばん美味しい音域を、上品にセンス良く膨らましたチューニング。
もし、もっと繊細で音のひとつひとつの輪郭をしっかりと感じたい場合はSE425にすべきですね。

日常的に音楽を楽しむために必要な要素を、SE215をベースに作り直したモデル。
それがSE215 Special Edtionだと感じます。


SE215 Special Edition
via SHURE

EQu – 高品質イコライザー App
カテゴリ: ミュージック
価格: ¥250

【国内正規品】 SHURE 高遮音性イヤホン クリアー SE215-CL-J
SHURE (2011-04-21)
売り上げランキング: 1405

Shure社のカナル型イヤホン『SE215 Special Edition』を購入しました!

UPDATE: 2012.12.19
, , , ,




併せ読みに選ばれている
記事はこちらのようです

Shureから4基のBAドライバーを搭載したトップグレードのカナル型イヤホンが登場するぞ!

Shureから4基のBAドライバーを搭載したトップグレードのカナル型イヤホンが登場するぞ!

ShureからBAドライバーを4基搭載したカナル型イヤホンが間もなく登場します。その音質とお値段にいまから興味津々なボクですよ。

Shure SE215SPEのケーブルが折れたので、Amazon最廉価の互換リケーブル『ASR-120』を購入しました。

Shure SE215SPEのケーブルが折れたので、Amazon最廉価の互換リケーブル『ASR-120』を購入しました。

Shure SE215シリーズの互換ケーブルをAmaonで購入しました。 音質的な向上はありませんが、消耗交換品としてはコスパ高いと思います。

2012年振り返り企画『今年満たした物欲ベスト10』はコレだ!

2012年振り返り企画『今年満たした物欲ベスト10』はコレだ!

2012年も数々の物欲に苛まれ続けたボクですが、その中からコレは!という買い物をベスト10形式でご紹介。

普通のイヤホン・ヘッドホンをBluetooth化するレシーバー『AGPtek Bluetoothマルチポイント送受信機』

普通のイヤホン・ヘッドホンをBluetooth化するレシーバー『AGPtek Bluetoothマルチポイント送受信機』

ちょっとだけイヤホンやヘッドホンにこだわってるし複数台を使い分けてる身としてはBluetoothイヤホンに買い換えるのはなにかと不足を感じてしまうので試しに買ってみたレシーバーがすごくボクにマッチしたので似たニッチマンに届け!

ユーザー自身で耳の形に成形が可能なイヤホン『Decibullz』がKICKSTARTERに登場!

ユーザー自身で耳の形に成形が可能なイヤホン『Decibullz』がKICKSTARTERに登場!

ユーザーの耳にカスタムフィットが可能なイヤホンがKICKSTARTERに登場(そして資金調達に成功)しています。低価格でこうしたアイデアを実現するのは素晴らしいです。

iOS再生の音楽を使うイヤホンに最適化するアプリ『AUDYSSEY Music Player』

iOS再生の音楽を使うイヤホンに最適化するアプリ『AUDYSSEY Music Player』

イヤホンによって生まれる音質的な差異を少なくして、よりよい状態で試聴できるようにと開発されたらしいアプリですが、実際のところは『音が悪くなった』と感じる組み合わせもあるので、音って難しいですね。