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Macをホームサーバーにするのはとても簡単です。
参考:NASより使いやすいぞ!OS10.6.8以降が動くMacをホームサーバーに仕立てよう!

今回はネットワーク経由でファイルの保存が可能になる『ファイルサーバー』
iTunesホームシェアリングの中心になる『iTunesサーバー』
以上の2つを機能させるための設定方法です。

ポイントは『できるだけ省電力』そして『遠隔操作』です。

画像はクリックで原寸になります。

システム環境設定

以下は『アップルメニュー』>『システム環境設定』内での各種設定です。

ネットワークは必ず『IPアドレス』と呼ばれるもので管理されています。
そのIPアドレスは、おそらく『DHCP』という機能で自動的に設定されていると思います。
DHCPの場合、なにかのタイミングで違うIPアドレスに変わってしまう可能性があります。
IPアドレスが変わってしまうと、他のMacやiPhoneからの接続先が変わってしまうことになります。
それは面倒なので『手入力』でIPアドレスが変わらないように設定します。

IPアドレスは『△△△.△△△.△△△.▼▼▼』と3桁数字4つの組み合わせになります。
DHCPで設定された値から『IPv4』の項目にある『▼▼▼』の数字だけを書き換えれば大丈夫。
書き換える数字は『他の機器で使われていない番号』である必要があります。
調べる方法(pingコマンドなど)はありますが、ちょっとめんどくさい!(気になるかたは検索してください)
一般家庭ではおそらく使われることのない『101〜199』あたりから好きな数字を割り当てれば大丈夫です。
『イイワニ』という語呂合わせで『102』なんて言うのもオススメです。

上記写真では『Wi-Fi』のIPアドレスを変更しています。
有線接続が可能な場合、そのほうが安定・高速ですので有線のほうがオススメです。
※以下ではWi-Fi接続を例にしてしています。

遠隔操作(VNC)とファイル共有(AFP)を有効にします。
ファイル共有では接続を許可するユーザーを選択します。
許可するユーザーは『読み/書き』が許可されるよう設定してください。

電気代をできるだけ抑えるための設定です。
MacBookシリーズの場合はバッテリーでも動きますので『バッテリー』『電源アダプター』両方に設定します。
ハードディスクをスリープすると、ネットワーク経由でアクセスしてもうまく繋がらない場合があります。
Wi-Fiネットワークでホームサーバにアクセスする場合、『スリープ解除』のチェックもお忘れなく。

共有フォルダ

『共有フォルダ』の『情報』を開きます。
『共有フォルダ』にチェックを入れれば他のMacから共有フォルダに直接アクセスが可能になります。

接続テスト

ここまで設定が終わったら、サーバに接続するMacからテストを行います。

『Finder』>『移動』>『サーバに接続』を選択します。
『vnc://サーバのIPアドレス』と入力すれば遠隔操作の画面になります。
接続が成功するとサーバの画面が表示されます。
サーバ側でダウンロードをさせたい場合や、ちょっと設定を変更する場合など、この機能を使うと便利ですよ。

『afp://サーバのIPアドレス』を入力すると接続ユーザーとパスワードが求められます。
許可しているユーザーでログインして、共有フォルダを選択してください。
開かれたフォルダにファイルを保存(もしくは新規フォルダの作成)ができれば成功です。

Mac起動時に自動でファイルサーバーに接続させる

ファイルサーバーを使うたびにサーバーへ接続するのは面倒ですよね。
そこで、Mac起動時に自動でサーバへ接続できるようプログラムを作ります。

OSXに標準でインストールされている『Automator』を利用します。
以下は接続するMacから行っても、サーバで作ったのを配布しても、どちらでも大丈夫です。



Automatorを起動したら『アプリケーション』を選択します。
左の『変数』から処理したい内容を選択して、右の欄で具体的な条件などを入力してアプリケーションを作ります。

『ユーティリティ』>『一時停止』を選択します。
これはMacが起動してからWi-Fi接続が確立する(接続可能になる)までの時差を埋めるためです。
10秒で足りない場合は20秒、30秒とお使いの環境にあわせて調整してください。

『ファイルとフォルダ』>『指定されたサーバを取得』を選択します。
『afp://《ユーザ名》:《パスワード》@《サーバIPアドレス》/共有』と入力します。
共有フォルダが『共有』以外の場合は、それに合わせたフォルダ名にしてください。

『ファイルとフォルダ』>『サーバへ接続』を選択します。
以上まで設定が完了したら、処理テストを行います。
この時点でサーバと接続している場合、いちど解除(イジェクトボタンを押す)してください。
Autometor右上にある『実行』を押して、サーバと接続されれば成功です。

ファイルをサーバに接続するMacの書類フォルダに保存してください。

サーバに接続するMacの『システム環境設定』>『ユーザーとグループ』を選択します。
通常ログインしているユーザー(管理者)を選択して『ログイン項目』を開きます。
『+』を押して書類フォルダにある作成したプログラムを登録します。

これでファイルサーバ関連の作業は完了です!
サーバに接続するMacを再起動して、自動的にサーバへ接続できることを確認してください。

iTunesサーバを作る

iTunesを立ち上げで、ホームシェアリングを有効にします。
あとはそのまま立ち上げておけばiTunesサーバの完成です!簡単!

iTunesサーバーへはiOSの『ミュージック』『ビデオ』アプリから『共有』を選べば利用できます。
Apple TVへAirPlayしたい場合はiOSの『Remote』アプリを使うのが便利です。
iTunesサーバを選択してプレイリストなどから曲や映画を選び、再生先をApple TVにするだけ!
 
 
iTunesサーバは不要でも、Macを買い換えるころにはHDD容量もそれなりに必要になってるのでは?
古いMacのハードディスクを有効に活用できるので、ファイルサーバだけでも便利ですよ。

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MacBook Proをホームサーバ(iTunesサーバ兼ファイルサーバ)にする方法

UPDATE: 2013.02.07
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