2009年製MacBook Pro(MB990J/A)にEl Capitanをインストールして、ファイルサーバー兼iTunesサーバーとして、第2世代AppleTVへAirPlayして、ONKYO製CDレシーバーのCR-D2にKEF製スピーカーのQ300から音楽を奏でていた我が家。
ところがMacBook ProのHDDにエラーが頻発して読み書きが遅くなり、AppleTVもスリープ解除するとネットワークが不安定になり、音楽ひとつ聞くのにもちょっと不安定な部分が増えてきた我が家。
iTunesよりもプライムビデオやプライムミュージックの配信を利用する機会が増えたので、AppleTVよりもPlayStation3のほうが活躍する場面も増えた我が家。
Appleのサービスを利用する頻度が減ってくると色々と不都合も増えてきて。
MacBook Proが壊れてもダメ。
AppleTVが壊れてもダメ。
無線LANが使えなくなってもダメ。
iPhoneやiPadが使えなくなってもダメ。
映画を観る前にAppleTVを再起動しないとダメ。
AppleTVは第3世代までしか出力がダメ。
第3世代AppleTVではプライムビデオはダメ。
FireTV Stickを追加しようにも電源に余裕がないのでダメ。
FireTVに置き換えようにも光デジタル出力がないのでダメ。
肥え太って小回りの利かなくなってしまった環境に『めんどくせえ』と、感じてしまったのです。
めんどくせえと感じてしまったので『脱AppleTV、脱AirPlay』に踏み切ったのです
『脱AppleTV、脱AirPlay』と言っても、そこで安易にDLNAへと切り替えたのでは大した改善は見込めないどころか、根本的な部分ではまったく変化がないので、できるかぎり必要とする機材と通信方法を減らした、できるかぎりシンプルな構成にすることを考えた結果、購入したのがONKYO CDレシーバー『CR-N765』です。
CR-N765はネットワーク経由のDLANに限らず、USB DACを内蔵しているのでUSB接続されたHDDやフラッシュストレージに対応。
USBやDLNAに保存されたFLAC、ALAC、5.6MHz DSDなどのハイレゾデータを再生することができます。
CR-D2にはデジタルアンプとWolfson社製24bit/192kHz D/Aコンバーターチップを搭載、USBから直接再生するCR-N755にはアナログアンプと旭化成エレクトロニクスのフラグシップD/AコンバーターAK4490が搭載されています。
CDからの再生では音質の違いは感じられませんがMP3などの圧縮データを再生した場合、CR-N765のほうが細かい音のひとつひとつがハッキリしているのに、音の余韻、高域の特に消え際がとてもスムーズに感じるのは、おそらくDACに採用されたAK4490の性能とONKYOらしい音作りの相乗効果。
音の立ち上がりもしっかりしているので、小さいボリュームで音が損なわれることもありません。
アンプの出力は高くないので、大きなスピーカーを大音量で鳴らすには適していませんが、日本の一般家庭で低めのトールボーイ型やブックシェルフ型を鳴らす程度であれば必要十分な能力があります。
我が家のメインスピーカーであるKEF Q300を20畳程度のリビングダイニングで鳴らす程度では、CR-N765のパワーを使い切れません。
プライムミュージックのプレイリストも良いけれど楽曲の変化がないので聴き飽きることもありますが、CR-N765にLANケーブルを繋げばradikoやTuneInを直接ストリーミングして世界中のネットラジオを手軽に聴くことができます。
未知の音楽を知りたいときには広くて深いネットラジオの専門チャンネルは間違いなく最適です。
オーディオ機器としての音質や性能面ではまったく不満のないCR-N765ですが、ネットワークレシーバーとしてのソフトウェアには不満が。
ONKYO製品にはiPhoneやAndroid用のリモート操作アプリが用意されていて、不要な部分の電力消費を止めてネットワーク経由での電源オンを受け付ける状態(ネットワークスタンバイ状態)にすることで、アプリから電源オンが可能になります。
スタンバイ状態からの復帰は10秒もかかりませんが、電源を落とした場合にスマホのリモコンで操作できるようになるまで約40秒ほどの起動時間が必要になるので、使いやすさを高めるために用意されたのがネットワークスタンバイなのでしょう。
しかし、CR-N765はアンプ部に大きな電力を必要とすることもあり、電源オンで無音の状態でも消費電力19Wを必要としますが、ネットワークスタンバイでも消費電力は『17W』と消費電力の差はほとんどありません。
これが例えばMac miniの場合、待機状態の消費電力は10W前後、スリープモードでの消費電力は2W前後なので、CR-N765の待機電力が17Wがいかに大きいかわかるかと思います。
それ以上のダメなポイントは肝心のスマホ用アプリ『ONKYO Remote 3』の完成度で、これがどうしても「古いオーディオマニアが設計しました」といった趣で、痒いところに手が届かない。
例えば曲の選択ですが、ミュージシャン名から選択するしかなく、A~の昇順以外では並べることもできません。
JPEG形式以外のアートワークは表示できないので、クラシックや洋楽の長い英語タイトルもすべて文字で覚える必要があります。
本体の液晶は1行しか表示できないので、大量に保存されているMP3から聴きたい1曲を探すには、アプリでミュージシャンのリストからアルバムを探して、その中から曲を探す必要があります。
音楽データは『/ミュージシャン/アルバム名/曲名.mp3』などのフォルダ階層で整理することが多いと思いますが、初期設定のCR-N765ではフォルダ毎に再生が停止するので、1フォルダごとに再生するアルバムを選ぶ必要があります。
CDを1枚ずつ差し替えて再生しているような感覚ですね。
これをフォルダを超えてMP3を再生させたい場合はリピート再生の状態にしますが、リピートのオンオフはリモコンアプリから切り替えることができません。
どうしても耐え難く使いにくい場合には、前バージョンの『ONKYO Remote 2』のほうが使いやすいかもしれません。
不便はいろいろあるけれど、3万円台の価格でこの音質と機能を得られるのであれば、がまんできる程度の不便だと割り切れます。
CR-N765がもっとも電力を消費する部分はアナログアンプなのでスタンバイ状態でも消費電力が多少増えてしまうのは避けられませんが、アプリの操作性やランダム再生などはソフトウェアやファームウェアのアップデートで改善できるので、将来的な対応にも(すこしだけ)期待しています。
なによりも。
USB2.0のバスパワーで動くUSB HDDやUSBメモリーから音楽を再生できるので、MacBook Proも、AppleTVも、無線LANも、iPhoneやiPadも必要なくなり自宅のオーディオ環境がコンパクトでシンプルに生まれ変わったし、ネットラジオで音楽の幅を広げることも、DLNAなどで使い方の幅を広げる余地も残っている。
デスクトップオーディオとして使う場合にも、別基盤で搭載されているヘッドホンアンプが役立ちます。
『脱AppleTV、脱AirPlay』を達成したうえに、将来の柔軟性も確保できたCR-N765へのリプレイス。
我ながら、成功でした。
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