通勤などでは荷物を減らすためにもShure SE215を愛用しています。
しかし、家の中などの静かな空間でイヤホンはちょっと聴き疲れるのです。
そこで音質的にもイヤホンより優れることもあり、ヘッドホンを購入しました。
ヘッドホンには大きくわけて3つのタイプがあります。
外で使用しているほとんどの人が使ってるヘッドホンは、この密閉型になります。
耳にかぶせる部分がプラスチックなどで完全に覆われていて、その中でスピーカーが音を鳴らします。
完全に覆われているので音漏れや外音の侵入が少なく、力強い低音を鳴らすことができます。
反面、低音過多になりやすい傾向もあるように感じます。
ボクはあまり低音が強く鳴るヘッドホンは苦手なので、密閉型は使っていません。
高級高音質なヘッドホンに多く採用されている方式になります。
密閉型とは異なり、耳を覆ってしまうことはないので低音がこもることもありません。
低音から高音まで自然な音で聴くことができます。
しかし音漏れや外音の侵入は防げないので、静かな環境でなければ使いにくい面もあります。
また、能率の高い(300Ωや600Ωなどの表記)機種が多いため、ヘッドホン専用の機材も必要になります。
密閉型のようなケースで耳を覆っていますが、小さい穴が開けられていて完全に密閉されていません。
この穴が音の逃げ道になるため、低音のこもりや、高音の共鳴を抑えることができます。
密閉型とオープン型のおいしいところを併せ持った型がセミオープンになります。
ただし、音の傾向は密閉型のような迫力も、オープン型の透明感も感じにくくなります。
アンプとの相性も考えなければいけないので、選ぶのが難しい型とも言えるかも。
今回、購入したのはセミオープン型のヘッドホン『AKG K240S』になります。
音楽スタジオ向けに作られたモデルで、音の特徴はあまりありません。
良い録音は良い音で、悪い録音は悪い音で再生されてしまう、とても素直なヘッドホンです。
イヤホンやヘッドホンは『適した音楽のジャンル』があるけど、このヘッドホンは苦手はないですね。
そのかわり得意なジャンルもありません。
どんな音楽でも素直に鳴らすかわりに、やはり録音が悪いとひどい音で鳴ってしまいます。
『録音が悪い』というのは、MP3などの変換でも音質の低下となり『録音が悪い』状態になります。
できるだけ高ビットレートで変換することをオススメ。
ボクの場合、クラシックと小編成ジャズはAppleロスレスで変換しています。
音楽の導入部が弱音で始まる音楽の場合、MP3で320kbpsにしても聞こえない音が増えてしまうから。
また、生演奏を多用している音楽もできるだけAppleロスレスにしています。
それ以外の音楽はMP3の320kbpsで変換して容量を抑えることを優先しています。
AKG K240Sは後継モデルが発売されていて、K240S自体はすでに終息製品になっています。
だけど音質的にはそれほど大きな違いはありません。
プロがスタジオで使うには細かな違いが重要になるけど、家で使う程度であれば違いはプラシーボ。
それであれば前モデルを安価に購入したほうがお得感ははるかに高いわけです。
AKG K240Sは音質的に不満はまったくないですが、唯一使いにくいのがケーブルの長さ。
3メートルもあるケーブルが標準になります。
ただしそこはプロ仕様。
リケーブルが可能なので、社外品の1.3メートルケーブルなどを利用すると使いやすくなります。
標準的なヘッドホンは32Ωが多いですが、K240Sはそれより若干能率が高い55Ω。
アンプによっては普段よりもボリュームを大きくする必要があります。
ボクはiPhone5に繋いで使うことが多いですが、iPhone5の場合はボリュームにそれほどの違いはありませんよ。
家で仕事をしたり、夜遅くまで音楽を聴いていたい人にはかなりオススメのヘッドホンです。
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