年末だけではなく年2回ネタにしてみようかなと思ったパクリ企画です。
ただし年末は冊数も多くテーマを設けてご紹介しますが、半期のこちらはテーマなしで。
純粋に面白い!ので是非読んでいただきたいマンガを3冊ご紹介です。
「絵に好き嫌いが分かれる」「不条理系」と評価される本作。
たしかに絵のタッチは苦手な方もいると思いますし、不条理としたほうがスッキリする面も持っています。
だけど、じつはすべてが現実に近い、とてもリアルな世界観の中で紡がれた物語なのではないか?
そんな風にも感じてしまうのです。
重苦しいとさえ感じられる風景のなか、記号化されたような他人。
突然に巻き起こり、有無を言わさずそこに飲み込まれ受け入れる。
他人から見れば理解に苦しい極ことでも、当人にとってはそれが日常のひとこま。
大人の常識からこどもの感性を眺め見たときに感じる焦燥感や不条理。
それをマンガというエンターテイメントとして楽しませてくれる1冊、かもしれません。
つまるところ、SFで不条理でシュールなストーリーマンガ、ということですね。
沙村 広明と言えば代表作は『無限の住人(アフタヌーンKC)』でしょう。
マンガを構成するに必要な画力、ストーリーテリング、描写力。
それらすべてがハイレベルな作家のひとりです。
そんな作家が描き出すキャラクター中でも、ボクはある女性の表情がとても気に入っているのです。
それは『目付きの悪い美女』のキャラクターたち。
この作品は、そんな『目付きの悪い美女』たちが織りなす、報われず、救われず、でもちょっと満たされる物語。
タイトルからもわかる通り、ちょっとSFで、ちょっと幻想的で、ちょっと神話的な、短編集です。
でもその実態は、古今東西様々なネタをパロディにしたシュールギャグ的マンガです。
沙村 広明が本気で遊ぶと、これほど面白いバカができるのか!と衝撃を受ける1冊。
BEAM COMICSは毎年すごいマンガを繰り出してきて、本当に目が離せないです。
2014年上期で特にお気に入りなのが、トルコ料理店を舞台にしたこの作品。
トルコ料理店が舞台とは言え、べつに料理マンガというわけではありません。
ベリーダンスあり、トルコタイルもちょっとあり。
もちろん世界三大料理のひとつトルコ料理もあり。
作家がとにかく『トルコが好きなの!』というのがものすごく伝わってくるマンガです。
そうした熱意をもって描かれるマンガですから。
読むとなぜかトルコ料理が食べたくなります。
レシピが載ってるわけでもないし、食のウンチクを語ってるわけでもない。
普通のトルコ料理店で、普通の客が、普通に食べてるシーンが1ページに数コマあるだけ。
それなのに、なぜか食べたくなる。
トルコ文化に対する作家の熱意と愛情を、熱く強く感じられるマンガです。
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