旧ソ連時代に製造されたカメラ、そしてレンズ。
ドイツの分断により技術者がソ連へも渡り、そして開発された経緯があるそうです。
ソ連技術力の黄金期につくられたカメラレンズのひとつが『JUPITER 8』
カールツァイスの元技術者が設計した(らしい)レンズです。
その特徴はとにかく軽く、小さく、安い!
しかしその描写は現代のカメラで使っても十分に楽しめるものだと思います。
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F5.6くらいまで絞っても、なかなかピントが甘くなってしまうのも特徴のひとつ。
現代のツァイスレンズと言えば引き締まった絵作りが特徴かもしれません。
だけど戦前のレンズはガラスの研磨技術も現代とは比べ物にならないほどだったわけで。
デジタルカメラで使うと、この甘さもまた面白さのひとつになると思うのです。
50mmという画角は人の目に近いということで、好まれて使う方も多い画角です。
今回のJUPITER8も50mm F2.0というレンズ。
肉眼に近いということを考えると、ピントの甘さも逆にリアリティに繋がるかもしれません。
モノクロームも似合うレンズだと思います。
シャープネスの強いレンズでモノクロ写真を撮ると、なにか薄味に感じるボクですが。
こうした古いレンズ独特の甘さは、モノクロにとても活かせるし味わいも感じるわけです。
夜の町中でF5.6まで絞ってすこしアンダー気味にしても、手持ちで撮影できるα7Sとの相性も抜群。
このレンズを気に入ってるポイントのひとつがボケ味です。
いきなり大きくボケるのではなく、絞りや距離に応じて雰囲気を作りつつボケてくれる。
光源のボケは光の輪も描いてくれるので、夜景の撮影にも使いやすいと思います。
街路樹に巻き付けられたLEDを1枚。
光の重なりもきれいに描くレンズだと思います。
秋の紅葉や、冬のイルミネーションに似合うレンズですね。
40〜50年くらい前に製造されたレンズですが、だからこその面白さがあると思います。
ヘリコイド機能付きマウントアダプターを利用すれば、最短距離の問題も多少は改善できます。
オールドレンズ遊びの最初にオススメの1本ですよ。
SONY α7Sにマウントアダプター『 VM-E Close Focus Adapter』を購入しました
ボクは更なるレンズの深みへと足を一歩踏み出したのです。そう、1個のマウントアダプターとともに。
現行のMFレンズ『Voigtländer COLOR SKOPAR 21mm F4P』をα7S用に購入しました
街中をブラブラしているときは、パンフォーカスで気楽に撮影したいボクです。 だけどデジタルカメラになってからはフィルムにくらべると、どうしてもフォーカス(ピント)の甘さを感じてしまい、パンフォーカスがちょっと苦手に感じていたボクでもあります。 そんなボクですが21mmなんていう広角レンズを買った理由は、パンフォーカスで撮りたいから。 ああめんどうくさい性格なんだろう。 COLOR SKOPAR 21mm F4PはライカのMマウント互換のレンズであり、Mマウントはもうスナップこそが王道でありパンフォーカスがいちばん似合うカメラだろうと信じてるボクです。 そんなMマウントのレンズは数本所有しており、その中でも28mmのレンズでもパンフォーカス気味には撮れるのですが28mmのパンフォーカスってあまりに普通すぎて面白くないなと思ってしまったボクでもあります。 だから21mm。 15mmとか12mmとか、もうすぐしたら10mmなんてレンズも発売されるようなんですが、ライカであるところのMマウントであれば21mmこそが広角だろうという根拠の由来もない思い込みのあるボクなので21mmを購入しました。 いちおうF11まで絞ればパンフォーカスになると書かれていますけど、フィルムに比べると解像度が高すぎるのがデジタルカメラなのでF11以上に絞りたいのに、F11でもシャッタースピードが確保できなくなることがあったので絞れなかったあの日々。 パンフォーカスで撮りたいのに撮れなかった、あの日々。 だけどいまは違う、だってα7Sなんだもの。 高感度に強いα7Sなんだもの。 以前なら考えるまでもなかったISO6400を常用できるのであれば、F11以上に絞っても1/60秒とか余裕で確保できるのはα7Sだからこそ。 街並みを撮影するなら人物も写りこむわけで、それであれば1/200秒くらいは確保して街の動きを止めた1枚を撮影したいと思ったならばISO感度をさらに上げて対応できるのもα7Sだからこそ。 なによりマニュアルフォーカスレンズでありMマントだからこそ、このコンパクトなセットアップになってスナップカメラとして最高に良いのです。 Mマウントの難点である最短撮影距離の長さも、Close Focas Adapterと併用すれば16cmとかなり短くなるので、パンフォーカス以外の撮影方法も楽しめるし。 オールドレンズの扱いに慣れているのであれば気にならないとは思いますが、ゴーストやフレアなどが比較的発生しやすいレンズかもしれません。 写真ではわかりやすいよう故意に出していますが、レンズフードをもう少し大きいものに交換したほうが良いですね。 純正の四角フードも販売されていますが定価で7,500円となかなかのお値段なので、流用できるフードから具合の良いものを探すのが今後の課題。 Close Focus Adapterを併用すると最短撮影距離が16cm、レンズ先端から被写体までの距離は9cm程度になるので、接写にもつよい広角レンズとして重宝します。 お皿に飾られたケーキを撮影するときにも、近い距離から皿全体を撮影することが可能になるので、テーブル撮影のバリエーションも増えますよ。 接写のできる広角レンズとα7Sの組み合わせであれば、多少の暗い店内であってもフラッシュなど不要ですし、シャッター音も響かせず撮影することが可能になります。 そしてスナップカメラとして、F11に絞ってファインダーも背面液晶も確認せずに、ただ1枚撮影してみました。 周辺減光と呼ばれる影響で四隅が暗くなっていますが、デジタルカメラ(Raw撮影)であれば比較的簡単に補正も可能です。 ボクは減光するレンズであれば減光したままでも良いんじゃないの?と思ってしまうので特に補正もしませんが。 これくらい広く写すことができるレンズであれば、旅行などでも活躍すること間違いないですね。 テーブルフォトにも使えるし、風景写真にも使える。 1本あるといろいろ便利なレンズだと思います。 COSINA フォクトレンダー COLOR SKOPAR 21mm F4 P 131026 posted with amazlet at 16.01.25 フォクトレンダー 売り上げランキング: 316,145 Amazon.co.jpで詳細を見る COSINA フォクトレンダー VM-E Close Focus Adapter 631908 posted with amazlet at 16.01.25 フォクトレンダー (2013-12-21)売り上げランキング: 14,208 Amazon.co.jpで詳細を見る ソニー デジタル一眼カメラ「α7SII」ボディ ILCE-7SM2 posted with amazlet at 16.01.25 ソニー 売り上げランキング: 63,092 Amazon.co.jpで詳細を見る
1200万画素フルサイズの『SONY α7S』はマウントアダプターに最適なカメラですよ!
AFレンズの利便性にも浸っていますが、元来はMFレンズしか使わないボクです。とくにレンジファインダーが好きなので、マウントアダプターでの利用がどうなるかは大きな関心事なのです。
フォクトレンダーからEマウント用ヘリコイド付きMマウントアダプターが発売
ヘリコイドで最短撮影距離を短縮可能なEマウント装着用Mマウントアダプターがフォクトレンダーから登場です。
まるで教科書のようなレンズ『Carl Zeiss Planar T* 50mm F2 ZM』
鳥の撮影に600mmという非現実的なAF望遠レンズを使うようになって、手近なものを撮影するには俄然MFが楽しくなっています。久しぶりに使った50mmというレンズは写真の基本が詰まっているんだなと改めて感じました。
『SONY α7S』はボクが20有余年をかけて身につけた常識を壊す怖いカメラでした。
フィルムからデジタルに記録媒体が移っても、カメラの基本はあまり変わっていなかったと思います。でも、このα7Sはいままでの常識を捨てない限り、その価値を発揮することが難しいカメラかもしれません。