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50mmと言えば標準レンズと呼ばれる画角のド真ん中であり、F2.0と言えば標準レンズの中でも比較的廉価でありながら高画質なレンズが多くリリースされているド真ん中でもあり、すなわち標準的な単焦点レンズをリーズナブルに使ってみたい人に最適な製品のド真ん中じゃないかなと思うわけです。

でも生来のひねくれ者であるボクなので、デジタルカメラになってからは50mmを使うのは避けていたり、だから普段はあまり使わない画角でもあるけれど、やはり1本は持っておきたい画角でもあるので、2016年の夏に購入しました『Carl Zeiss Planar T* 50mm F2 ZM』

買ったものの、なかなか使う機会を作れずに半年も眠らせてしまったことを少し反省。

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前から見ても、上から見ても、自尊心のかたまりみたいなレンズメーカーですね。
デジタルカメラで利用しても機能するのかどうかよくわからないメタルレンズフードは別売で、しかもそこそこのお値段がするので、プラスチック製であっても添付されてくる国産レンズのなんと優しいことか!など毎度のように憤慨しています。

もっとも、レンズフードが別売ということは機能的に不要なのかもしれませんが、気分としては遮光よりもレンズガードとデコレーションの目的で装着しています。
レンズがコンパクトだと持ち歩きやすくて良いのですが、持ち歩きやすいがために不意にぶつけてしまったりも少なくないので、大事なんですレンズガード。

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カメラボディはSONY α7SなのでMマウントをEマウントに変換するマウントアダプターを併用します。
愛用しているのはヘリコイド機能で最短撮影距離を短くすることが可能になる、VoigtlanderのVM-E Close Focus Adapterです。
Carl Zeiss Planar T* 50mm F2 ZMはコンパクトなレンズなのでマウントアダプターを介しても多く膨らむことはなく、なんとなくクラシカルな佇まいにも見えるかもしれません。

実際、Carl Zeiss Planar T* 50mm F2 ZMをはじめて触ったときも、とても指に馴染む懐かしい感触があって、昔に愛用していたNikon new FM2とAi-s 50mm F1.8の組み合わせを思い出しました。

今回、Carl Zeiss Planar T* 50mm F2 ZMを購入した理由のひとつは、その「懐かしい感触」です。

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桜の季節なので、せっかくだから数枚撮ってみましたが、もう何年も35mmを自分の標準画角として使い続けてきたので、50mmというのはなんともわかりにくい距離感のレンズになっていました。

だけど、やはり楽しい画角ですね。
F2.0という程良く無理のない明るさなので開放から問題なく使えるし、さすが標準と呼ばれる50mmだからなのかF5.6まで絞ればとても自然なボケが作れます。

F3.5前後のボケ味がいちばん好きな雰囲気。

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撮影して、その場ですぐに写真を見られるのがデジタルカメラの面白いところです。
そして50mmの画角には、広角のレンズの絵画的な印象とも、望遠のレンズの非日常感とも違って、撮影してすぐに被写体と写真を見比べることで自分の撮りたいものがよりハッキリしてくる現実感があります。

撮影する面白さと、場面を切り取る難しさを、とても優しく教えてくれるのが50mmというレンズなのかもしれません。


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まるで教科書のようなレンズ『Carl Zeiss Planar T* 50mm F2 ZM』

UPDATE: 2017.04.03
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街中をブラブラしているときは、パンフォーカスで気楽に撮影したいボクです。 だけどデジタルカメラになってからはフィルムにくらべると、どうしてもフォーカス(ピント)の甘さを感じてしまい、パンフォーカスがちょっと苦手に感じていたボクでもあります。 そんなボクですが21mmなんていう広角レンズを買った理由は、パンフォーカスで撮りたいから。 ああめんどうくさい性格なんだろう。 COLOR SKOPAR 21mm F4PはライカのMマウント互換のレンズであり、Mマウントはもうスナップこそが王道でありパンフォーカスがいちばん似合うカメラだろうと信じてるボクです。 そんなMマウントのレンズは数本所有しており、その中でも28mmのレンズでもパンフォーカス気味には撮れるのですが28mmのパンフォーカスってあまりに普通すぎて面白くないなと思ってしまったボクでもあります。 だから21mm。 15mmとか12mmとか、もうすぐしたら10mmなんてレンズも発売されるようなんですが、ライカであるところのMマウントであれば21mmこそが広角だろうという根拠の由来もない思い込みのあるボクなので21mmを購入しました。 いちおうF11まで絞ればパンフォーカスになると書かれていますけど、フィルムに比べると解像度が高すぎるのがデジタルカメラなのでF11以上に絞りたいのに、F11でもシャッタースピードが確保できなくなることがあったので絞れなかったあの日々。 パンフォーカスで撮りたいのに撮れなかった、あの日々。 だけどいまは違う、だってα7Sなんだもの。 高感度に強いα7Sなんだもの。 以前なら考えるまでもなかったISO6400を常用できるのであれば、F11以上に絞っても1/60秒とか余裕で確保できるのはα7Sだからこそ。 街並みを撮影するなら人物も写りこむわけで、それであれば1/200秒くらいは確保して街の動きを止めた1枚を撮影したいと思ったならばISO感度をさらに上げて対応できるのもα7Sだからこそ。 なによりマニュアルフォーカスレンズでありMマントだからこそ、このコンパクトなセットアップになってスナップカメラとして最高に良いのです。 Mマウントの難点である最短撮影距離の長さも、Close Focas Adapterと併用すれば16cmとかなり短くなるので、パンフォーカス以外の撮影方法も楽しめるし。 オールドレンズの扱いに慣れているのであれば気にならないとは思いますが、ゴーストやフレアなどが比較的発生しやすいレンズかもしれません。 写真ではわかりやすいよう故意に出していますが、レンズフードをもう少し大きいものに交換したほうが良いですね。 純正の四角フードも販売されていますが定価で7,500円となかなかのお値段なので、流用できるフードから具合の良いものを探すのが今後の課題。 Close Focus Adapterを併用すると最短撮影距離が16cm、レンズ先端から被写体までの距離は9cm程度になるので、接写にもつよい広角レンズとして重宝します。 お皿に飾られたケーキを撮影するときにも、近い距離から皿全体を撮影することが可能になるので、テーブル撮影のバリエーションも増えますよ。 接写のできる広角レンズとα7Sの組み合わせであれば、多少の暗い店内であってもフラッシュなど不要ですし、シャッター音も響かせず撮影することが可能になります。 そしてスナップカメラとして、F11に絞ってファインダーも背面液晶も確認せずに、ただ1枚撮影してみました。 周辺減光と呼ばれる影響で四隅が暗くなっていますが、デジタルカメラ(Raw撮影)であれば比較的簡単に補正も可能です。 ボクは減光するレンズであれば減光したままでも良いんじゃないの?と思ってしまうので特に補正もしませんが。 これくらい広く写すことができるレンズであれば、旅行などでも活躍すること間違いないですね。 テーブルフォトにも使えるし、風景写真にも使える。 1本あるといろいろ便利なレンズだと思います。 COSINA フォクトレンダー COLOR SKOPAR 21mm F4 P 131026 posted with amazlet at 16.01.25 フォクトレンダー 売り上げランキング: 316,145 Amazon.co.jpで詳細を見る COSINA フォクトレンダー VM-E Close Focus Adapter 631908 posted with amazlet at 16.01.25 フォクトレンダー (2013-12-21)売り上げランキング: 14,208 Amazon.co.jpで詳細を見る ソニー デジタル一眼カメラ「α7SII」ボディ ILCE-7SM2 posted with amazlet at 16.01.25 ソニー 売り上げランキング: 63,092 Amazon.co.jpで詳細を見る

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