ブログを開設してもうすぐ20ヶ月。
今年の5月までは1日で8,000〜10,000ページビューくらいに達して少し有頂天になりつつありました。

photo credit: Fuck Google, Ask me! / Toni Castillo

ところが6月に入ってから減少傾向になり、6月6日からは70%以上も減少。
6月11日以降は1日に1,000ページビュー前後でふらふらする状態。
これは放置してどうにかなる状態でもなさそうなので、考えながら書きまとめてみることにしました。

原因について考える

実はゴールデンウィークにも急激なアクセス減少がありました。
連休はアクセスが減ることも分かっていましたが、あまりにも…な急落。
しかしその時は5日程度で元のページビューに回復したのです。

そこで、5月の急落と今回の急落での違いをまずは確認しました。
検証にはgoogle アナリティクスを使います。

まずgoogle analyticsの「トラフィック」から「参照元」を確認しました。
5月の急落では「すべてのトラフィック」でアクセスが減少していました。
googleなど検索系からも減っており、それが結果としてアクセス急落に繋がったと考えられます。
アクセスに対する平均閲覧ページ数や滞在時間に大きな変化はありませんでした。

6月の急落はgoogleとyahooからのアクセスが減少していますが、それ以外からは増えた傾向が見られました。
逆に、訪問時の平均閲覧ページ数や滞在時間は増加しています。
これはfacebookやneverまとめ、はてなブックマークからのアクセスが増えたことに関係しているようです。
検索からアクセスしてきたユーザより、リンクを辿ってきたユーザのほうが熟読する傾向にあるようです。
検索系からのアクセスが減ることで母数が下がり、平均閲覧ページ数や滞在時間が増加したと考えられます。

以上から「Google等の検索サイトからアクセスが発生していない」ことに起因していると考えました。

ウェブマスターツールでgoogleからのアクセスが減少した理由を調べる

検索サービスからのアクセスは、「検索結果に表示されれば増えて、表示されなければ減る」だけです。

検索結果は様々な条件で表示順序が決定されます。
この表示順序を掲載順位と呼びます。
掲載順位の上位でなければアクセス増には繋がりません、
掲載順位はgoogle独自にアルゴリズムによって決定されています。
アルゴリズムは定期的に更新され、掲載順位は修正されます。
参考：google 検索順位 | google検索

6月6日からの1週間と、その直近1週間や過去のアクセスピーク時での1週間を比較します。
アクセスピーク時と直近1週間では掲載順位に目立つような変化はありませんでした。
この当時の平均掲載順位は32位。
しかし6月6日以降は220位まで順位が下がっています。
googleの検索結果は1ページに10件まで表示されます。
32位とは4ページ目の先頭付近に表示され、220位とは22ページ目の最後に表示されることを意味します。

これだけ急激な順位下落の場合、ペナルティを課せられた可能性もあります。
なにかしら悪質なSEO対策を施しているなどでペナルティは発生します。
参考：google ペナルティ | google検索

ウェブマスターツールで掲載順位下落の原因を推測する

例えばWordPressを使ってブログを更新している場合（ボクです）
次のようなことをしていれば、それが急落の原因になってる可能性があります。

1. サイト名の変更
　　<title>タグで囲われた中がサイト名になります。
　　このタイトルを変更した場合、検索順位が大きく変動する可能性があります。
2. サイト内記事やカテゴリ、タグの大幅修正
　　WordPressなどで記事カテゴリーやタグをまとめて変更した場合などです。
　　googleのサイトインデックスに影響するため、検索順位の変動に繋がる可能性があります。
3. 他サイトへのリンクを大量に追加・削除・変更
　　googleは被リンクは評価対象としますが、極端に多い場合は疑わしく見るようです。
　　これはスパムなど不当なリンクが多いページを検索結果から除外するためには当然のことだと思います。

上記のようなことを行っていなくても検索順位が下落する場合も多々あります。
googleでは検索対象になっているウェブサイトの検索順位を常に調整しています。
例えばボクの記事が評価を下げていなくても、似た内容の記事が評価を上げれば相対的にボクの順位が下がります。
逆に似た記事が評価を下げれば、ボクの記事の順位は上がります。
良質の記事こそが最高のSEOであるという格言は、まさにこのことを指摘しているんですよね。

実際に平均検索順位が220位まで下がったボクのブログを、ウェブマスターツールで分析してみます。
すると、以前は5位以内にあった記事の多くが20位圏外になっていました。
5位以内の記事（例えば「8palyer」「djay iphone」など）もありますが少ない……。
記事全体の総数は増えており、検索順位が上位の記事が減っている状況なわけです。
これであれば、平均検索順位は大きく下落して当然だと言えます。

結論と対策

順位下落の原因は「記事の価値が低くなったと判断された」ということだと思います。
これについては、今後地道に更新を続けるしかありません……。

正直なところ、最近はちょっと手抜きな更新も増えてました。
手を抜くなら順位下げるもんね。
googleのそんな声が聞こえてくるようです。

googleのパンダアップデートとペンギンアップデート

googleは常に記事の再評価を行っていますが、評価の基準も更新されています。
googleで検索した場合、できるだけ有益な記事を上位に持ってきて欲しいですよね。
そうしたニーズに応えるためには、質の悪い記事（コンテンツ）の検索順位を下げる必要があります。
こうした施策がパンダアップデートの目的らしいです。

質の悪い記事とはなんでしょう？
1. 独自性の高い（オリジナリティの高い）記事が少ないウェブサイト
　　他ブログのコピーであったり、商品紹介のみであったり、ほぼ同じ内容の記事ばかりのサイトが該当します。
2. 外部からのリンクが少ないウェブサイト
　　これは人気がないページと見なされるようです。
3. 広告が多く、掲載位置がgoogle的に不適切と感じるページ
　　記事ではなく広告が目立つため、どちらがメインか分かりにくいページが嫌われるようです。

しかし、質の高い記事をこの3項目からだけ読み取れば
「（商品などの）写真だけに頼らない」「オリジナリティあるテキスト」「類似性の低い」記事。
ということになるのでしょうか。
6月に入ってから更新した記事を思うと……ちょっと不安にならずにはいられない。
記事の更新を増やすよりも、記事ひとつひとつの質を高めることこそが大切。
ということなんでしょうか。

ところで、パンダアップデートは日本に導入されていないと聞くことが多いです。
でも、この場合の「日本」とはどういうことなんでしょうね。
明確な部分であればドメインが「.jp」であることくらい。
それでも、google.co.jpで検索すれば海外サイトも参照できるのですから、影響がないとは思えません。
実際にパンダアップデートでの影響と思われる悲鳴は国内随所から聞こえてきます。
パンダアップデートによる順位変動は日本のウェブサイトへの影響があると考えた方が妥当でしょう。

そしてもうひとつのペンギンアップデート。
これは日本を含む全世界で導入されたものになります。
ペンギンの敵は、不正な方法で検索順位を上げようとしているサイトです。
具体的にはガイドラインに抵触するサイトが該当します。
これに該当するウェブサイトは自覚があるはずですね。

パンダアップデートとペンギンアップデート。
最近では、パンダが6月11日頃に、ペンギンは4月26日頃に、それぞれ暴れまくったらしいです。

……ん？6月11日？
ま、まさかね……

パンダやペンギンについては「Googleのマット・カッツ、パンダ & ペンギンについて大いに語る」が参考になります。

googleからのアクセス向上を狙ってAll in one SEOプラグインを調整してみた
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 Google検索順位が上昇してアクセス回復しました！

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