crocodile notebook

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オンキヨーは、音楽の理想的な再生装置の開発を目指し、60年以上オーディオを作り続けてきました。その中で培った技術力やノウハウに独自のエッセンスを加え、皆様に新たな感動へとつながる音をお届けしたいという想いで日々製品の開発に取り組んでいます。
 
オーディオメーカーである私たちが、今回ヘッドホンという製品に取り組んだのには理由があります。それは、家の中でも外でもいい音を楽しんでいただきたいから。「Hi-Fiオーディオのクオリティを外に持ち出す」そのコンセプトのもと、ヘッドホンという商品と真剣に向き合い、自分たちが納得いくまで何度も改良を加え、そして皆様にご体感いただける時を迎えました。
 
オーディオのDNAを継承したヘッドホンは音質や設計はもちろん、外観のデザインにもオーディオの要素を取り入れています。オーバーヘッドタイプのハウジング部分にはアルミを使用し、Hi-Fiオーディオのボリュームコントロールをイメージしたデザインです。この機会にオンキヨーの音をお楽しみください。

はい、ボクはONKYO製品が大好きです。
家のCDプレイヤーやアンプはずっとONKYOを使い続けています。

そんなわけで、ONKYOから初のヘッドホンが出る!しかも5月発売予定!と聞いてはジっとしていられません。
さっそく視聴させてもらいに行ってきました。

あまり製品についての下調べをせずに視聴したので、ロクな質問もしてこなかったのが悔やまれるけど。

最近のヘッドホンは低域過剰な印象を感じているボクです。
イヤホンより大きなドライバーを使えるからって低域にばかり偏らなくても良いと思うのだけど。
密閉型のヘッドホンを常用する購買層には低域重視の人が多いのでしょうか。

サンプルで聴かせてもらったのはino hidefumiとthe cinematic orchestra。
サンプリングで意図的に割れた低域の音作りと、小編成ながら複雑な音構成をする両者です。

ES-HF300も低域ははっきりと出てます。
だけど、過剰という程ではないですね。
ino hidefumiのベースラインも、音の輪郭が残らないほどに割れてしまうことはありません。
TCOに至ってはとても素直な鳴り方をしてくれたのでちょっと拍子抜け。
ヘッドホンということで意識が低域のほうばかりを気にしていましたが、慣れてみると高域が良い!
やはりONKYOはこの中高域のはっきりした感じこそが真骨頂ですよね、うんうん!
モニター用ヘッドホンよりも少しだけ音のメリハリを強くするチューニング……かな?

ただし低〜高域のどれについても『すばらしい!』と絶賛できるほどではないです。
比較的、良く鳴るヘッドホンだなあとは感じつつも、目立った個性はありませんでした。
どんな音楽でも素直に鳴らしてくれる製品とも言えますね。

装着感は可も不可もない感じ。
側圧は少し弱いくらいが好きなボクにすると、ちょっと強いかなと感じたり。
ただしモバイル用途を考えた場合、側圧は少し強めにしないと音漏れとか外音の侵入にもなるし。
ここは一長一短なので可も不可もない感じ。

開発者インタビューを読むと、イヤーパッドが使用者に馴染んできてからが本領発揮らしいです。
音も装着感もそれからがもっとも良くなるように設計されているらしい。
いいですね、そういうの。
なんかとても日本製って感じがします。

ケーブルは脱着・交換が可能なタイプ。
高音質のOFC 6Nと、からまりにくい平型ケーブルの2タイプ。
OFC 6Nは日本語にすると『超高純度無酸素銅(純度99.9999%)』ということ。
ようするに電導性がかなり良いケーブル、ということになります。
ヘッドホンもスピーカーも、流れるのはもちろん電気。
電導性が良いということは伝える信号のロスが少なく、音質向上に貢献するというわけです。

ケーブルの違いで、どれくらい音質に差が出るかと言えば。
外で使う分には安い平型ケーブルで十分に感じました。
静かなところで聴き比べると違いもはっきりするけど、外で使うなら性能差以上の悪影響がたくさん。
ケーブル1本に気を使うのも面倒なので、外で使うなら平型でしょう。
OFC 6Nは皮膜が黒だったら良かったのになあ……とも思った。
なんかケーブルばかり目立つんですよね。

買いか、否か

初値はだいたい19,000円前後になるようです。
ヘッドホンジプシーなONKYOファンであれば5月の発売まで待つのは当然ですね。

同価格帯のヘッドホンと比較してどうかと言えば、特別の優位性はないと思います。
音質にしても、装着感にしても、デザインにしても、他に目をつむってでも使いたいほどではないです。
他のヘッドホン同様に『トータルバランスが他より妥協できれば買う』製品ですね。
19,000円の予算でヘッドホンを買うのであれば、ボクならAKG K550が妥協点かなあ。
15,000円を下回ればコストパフォーマンス良い製品になる気がします。

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ONKYO初のヘッドホン『ES-HF300』を視聴してきました

UPDATE: 2013.04.04
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