以前、妻へプレゼントしたカナル型イヤホン。
それがヤマハ『EPH-100』です。
ダイナミック型らしいまとまりのある音で、低域から高域まで不得手なく鳴らす名品。
ヘッドホンはもちろん、Shure SE215も暑苦しく感じて、新たに夏用イヤホンが欲しくなったボク。
いくつか視聴してみたけど、なかなか好みに合うものが見つからず。
同じイヤホンを後から買うのは少し悔しかったけど、結局は自分の好きな音なので買ってしまったわけです。
しかしカナル型イヤホンは耳の中で適切な場所に落ち着いてくれないと、イヤホン本来の音では聴けません。
そのため、EPH-100のシリコン製イヤピースはLL、L、M、S、SSの5サイズが添付されています。
だけど、5種類も添付されているからって万人に適したサイズだとは限らないわけです。
ボクの耳では右はLでちょうど良いけど、左はMだと安定せず、Lだと大きすぎて痛い。
なんとも中途半端な大きさの耳としているわけです。
あと、いままでは低反発素材のイヤピースを使っていたので、シリコン製のイヤピースには多少の違和感も。
そこで社外品の低反発型イヤピースと言えば!のComply(コンプライ)を試すことに。
汎用のイヤピースなので、各社イヤホンのノズルに合うよう4サイズで展開しています。
使ってる製品に適したサイズがパッケージに記載されているので、それを参考に購入します。
しかし、マイナーなイヤホンのEPH-100なので、Comply社では適正サイズが確認されていない!
Googleで検索してもコレ!という記事が見つからないので、久しぶりの人柱erとなってみました。
結果としては『T-500』シリーズが無難、ということになります。
Complyの低反発イヤピースは100、200、400、500の4シリーズが展開されています。
それぞれの違いは装着できるノズルの太さ。
数値が大きいほどに太いノズルのイヤホンに装着できます。
今回試してみたのは400と500の2つ。
実はノズルを差し込むパイプの径は500シリーズのほうが細いです。
100、200、400はシリコン製のパイプのため、適合した製品以外で使うのは難しい。
でも、500は200と400の中間に位置するパイプ径ですが、パイプの素材がゴムなので伸びる。
そのため、400より太いノズルにも使うことができるわけです。
さて、EPH-100のノズルはと言えば、400が適合するサイズより、ほんの少し太いようです。
シリコンもすこしは伸びるので無理をすれば入るのですが、少しでもナナメになってしまうとダメ。
500シリーズはパイプのゴムが伸びるので、1/3も入ればあとは比較的スムーズに装着可能です。
ゆるいわけではないので、勝手に抜けてしまうこともないと思います。
ナナメになっても簡単に直せるから、標準イヤピースを交換できる方なら装着は難しくないはず。
Complyは適合するノズルの太さ以外に、耳垢フィルター付き、球形などで型番が違います。
一番ノーマルなのがTシリーズ。
耳垢フィルタ付きのTxシリーズ。
遮音性の高いPシリーズ。
球形のTsシリーズ。
廉価版のSシリーズ。
最初に『おっ!』と手に取るのは、カナル型の難点である耳垢に対応したTxシリーズでしょう。
Txシリーズはイヤピースに薄いフィルタが張られていて、ゴミの侵入を防ぎます。
しかしフィルタがあるので、それ以上は深く付けることができなくなります。
EPH-100にしっかりとComplyを取り付けるには、このフィルタがちょっとジャマ。
あと2mm奥まで入れたいのに……というところまでしか入りません。
きっちり奥まで入れないと、音質・装着感・安定感・見た目、そのすべてがイマイチ。
EPH-100でComplyを使う場合、ボクのオススメのComplyは『T-500』か『Ts-500』です。
低反発フォームの太さはほぼ同じなので、あとは円筒形と球形のどちらが好みかですね。
球形のTsは円筒形のTより高域がきれいに鳴るよう工夫した結果の形だそうです。
イヤピース先端の低反発フォームが耳につぶされて音の通る道をふさぎ音質が低下する。
これを解消するため、先端にいくほどフォームを薄くした結果、球形になったようです。
この工夫の分なのか、Tsのほうがお値段が少し高く設定されています。
実際に使って比べてみましたが、すべてのイヤホンで広域が改善されるわけではなさそう。
イヤホンだけではなく、使用者の耳の形にも左右されるでしょうね。
しかもEPH-100はイヤホンの先端付近に音を出しているドライバーを設置しているのが特徴。
そのためイヤピースの形状による音質変化は、あまり感じられません。
それよりも遮音性に影響される部分が大きいので、円筒形と球形のどちらが耳に適しているか。
装着感の良い形状を選択するのが良いと思います。
秋葉原と大阪に店舗を構えるeイヤホンでは、手持ちのイヤホンで実際にComplyを試すことができます。
でもそれ以外の店でイヤピースの試着をさせてくれる店は見たことがありません。
多くの方は3個もしくは5個セットのパッケージを購入されるでしょう。
はじめて購入する場合は、Complyの標準になる『Tシリーズ』が良いと思います。
気になるサイズですが、EPH-100標準のイヤピースを参考にした場合。
標準イヤピースLL → Comply Lサイズ。(上の写真がこの比較)
標準イヤピースL/M → Comply Mサイズ。
標準イヤピースS → Comply Sサイズ。
これくらいになるかなと思います。
Complyはパイプ自体に厚みがあるので、標準イヤピースのSSを使っている方には適さないように思います。
気になるかたは量販店で『TDKのCLEF-X TH-XEC300を視聴したい』と頼んでみてください。
このイヤホンはComplyイヤピースが添付されているので、運が良ければサイズを確かめることができます。
(Complyは劣化が早いので、試供品はシリコン製イヤピースにしているお店もあります)
EPH-100にComplyを使うメリットは、装着安定感の向上のほかに、タッチノイズの軽減があります。
歩きながら使ってるとき、ケーブルが服に擦れたときの音がうるさく聞こえませんか?
あれがタッチノイズです。
振動が耳に伝わってくるのが原因ですが、低反発フォームがこの振動を少し減らしてくれます。
何よりのメリットは。
耳にフィットするイヤピースを使ったとき、EPH-100の奏でる音の心地良さ。
改めて、このイヤホンに惚れ直すと思いますよ。
EPH-100以外のイヤホンでも、標準のイヤピースが合わない方は試してみてはいかがでしょう?
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